3月 13日

2019-03-12 15:58:17 | Weblog
               沈丁花、沈丁、瑞香(ずいこう)




     沈丁花伊吹の裾に母ゐます           栗田やすし




     杖抱いて眠れる人や沈丁花           河原地英武




     皺多き着物の裾の沈丁花             細見綾子




     沈丁の香を曲り来て子規の墓          武田稜子




     沈丁や夕映え淡き壬生の路地          伊藤範子




     昨夜の雨上がりて香る沈丁花          小島千鶴




     沈丁や路地の奥なる地蔵尊           中村修一郎




     窓少し開け沈丁の風待てり           上杉美保子




     長旅を沈丁の香に迎へらる           大倉カツ江




     沈丁の香りにうごく庭の闇           井沢陽子




     沈丁や記憶の母の割烹着            武藤光晴



          
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