3月 19日

2019-03-18 12:47:53 | Weblog
              彼岸・彼岸入り・彼岸寺・讃仏会




     ぜんまいをねんごろに煮て彼岸入        細見綾子




     父母の墓訪はず過ぎたる彼岸かな        栗田やすし




     彼岸会の女三人寄席に入る           片山浮葉




     歌麿の春画積まれて彼岸寺           岸本典子




     大屋根に雀の遊ぶ讃仏会            谷口千賀子




     彼岸寒旅の荷を解く青畳            武田稜子




     彼岸寺バケツで集むお賽銭           小栁津民子




     秘仏見に彼岸の廊下軋ませて          鈴木真理子




     身の丈を超ゆる地獄絵彼岸講          辻江けい




     彼岸会の庫裏に白緒の下駄並ぶ         相澤勝子




     帰るたび母小さくなる彼岸かな         関根切子




     うらがへる高き法螺の音彼岸寒         中斎ゆうこ




     ☆ 浄土教(浄土思想)の考えから真東から上がる太陽が真西に
       沈む日を彼岸の中日に据えた前三日後三日を彼岸の期間であり
       その中日を春分・秋分の日となしています
       入日を真西(西方浄土)に拝み先祖の供養と自分の極楽浄土への
       到達を願う日と考えられます
       仏教国は多く有りますが彼岸の考え、法要は日本独自のようです

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