5月 4日

2019-05-03 15:14:49 | Weblog
                    青葡萄




     婚近き教え子と食ぶ青葡萄            栗田やすし


     孤児の歯を抜いてついばむ青葡萄         沢木欣一


     青ぶだうの中に一粒青錆びて           細見綾子


     湧水の溢るる暮し青葡萄             中川幸子


     青葡萄一房ごとに影やどす            牧 啓子


     教会の点字の聖書青葡萄             日野圭子


     アルプスの風に粒立つ青葡萄           豊田紀久子


     ボヘミアのガラス工房青ぶだう          本多俊枝


     日照雨あと光ごと摘む青葡萄           高岸弘子




          



     青ぶだう山一重づつ暮れかかり           鍵和田釉子


     青葡萄律を正せしピアノの上            鷹羽狩行


     雨粒のままに雨来て青葡萄             岡本眸


     一房の葉にかくれたる青ぶだう           上野小百合


     青葡萄しだるる隙に湖の紺             佐野美智




      2005年8月25日から始まった「ころころの俳句・ハイク」
           今日で5000日目を迎えました 何度も躓きながらもご指導頂いた先生、先輩、
           そして良き俳句の仲間に背中を押されながらやってこられました
           その皆様に感謝してこれからも俳句の道を続けて参ります
           ありがとうございました      こころ  
コメント (2)
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