10月 4日

2020-10-03 15:43:26 | Weblog
                          棉・棉摘・棉吹く・棉取・棉の桃・桃吹く

           棉吹く/棉の桃/綿の実. 棉の蒴果が裂けて中の棉がふきだすこと、コットンボールといわれます
          それが桃の形状に似ていることから、「桃吹く」 とい い、俳句独特の表現ですね



     細々暮らす人が作りしか畑の棉         細見綾子


     棉の実が弾け三河路晴れつづく         梅田 葵


     綿弓を打ちたる宮司綿まみれ          牧野一古


     棉の実の一つ弾けし白さかな          武山愛子


     棉吹くや一際あをき朝の空           加藤ゆうや


     棉摘むや窯の煙突見ゆる畑           長江克江


     棉打ちの繭まで綿の飛び散りぬ         安藤幸子


     綿の実のはじけて峡の日和かな         日野圭子



          



     棉吹くや母が遺愛の糸車            栗田素江


     基督に肖し横顔が棉摘みに           平井さち子


     ゆつたりと桃吹く日なり根本寺         小枝秀穂女


     桃吹くや燦々と貧しかりし日          渋谷道


     腰布もサリーも汚れ棉車            佐々木とみ子


     紡げよと棉ことごとく吹く荒地         正木ゆう子


     桃吹くやお面をつけて子供来る         佐々木六戈




          
コメント
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