８月 ３日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　雷・雷鳴・雷雨・遠雷・日雷・はたたがみ


　　　　　　　　　　雷は夏の季語、稲妻は秋の季語になっています
　　　　　　　　　　雲の中での火花放電現象が稲妻で、雷は積乱雲の雲と雲や雲と地表の間の
　　　　　　　　　　放電現象という事です　稲妻の「稲」稲の生育、収穫に由来することで
　　　　　　　　　　付けられた名称「稲夫」とも書くらしいのですが長くなるのでこの辺で


　　　　　遠雷や近きは蝉の音に充てり　　　　　　　　　　　沢木欣一


　　　　　遠雷のいとかすかなるたしかさよ　　　　　　　　　細見綾子


　　　　　夜の雷ドナウ河畔の城照らす　　　　　　　　　　　栗田やすし


　　　　　雷鳴や河原桟敷のどよめけり　　　　　　　　　　　上杉和雄


　　　　　ひとり居の百ヶ日目や日雷　　　　　　　　　　　　都合ナルミ


　　　　　ラマンチャの赤き大地を雷雨来る　　　　　　　　　矢野孝子


　　　　　遠雷や鉢巻を干す弓道場　　　　　　　　　　　　　奥山ひろ子


　　　　　雷鳴や戸棚に走る家の猫　　　　　　　　　　　　　武藤けい子


　　　　　夜半の雷熱き大地をしづめたり　　　　　　　　　　高橋幸子


　　　　　叡山の雲引つ下げてはたたがみ　　　　　　　　　　武田稜子


　　　　　雷去りて草の匂ひの濃くなれり　　　　　　　　　　上杉美保子



　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　かなとこ雲　（積乱雲の上昇が極限になり横方向に育っています　雷が来そうです）



　　　　　山の旅雷の高さで湯を使ふ　　　　　　　　　　　　鍵和田釉子


　　　　　かみなりへ走る帰宅となりにけり　　　　　　　　　五島高資


　　　　　鳴り物のひとつ雷雲隠し持つ　　　　　　　　　　　中原道夫


　　　　　金剛山雷ぐせのつきゐたり　　　　　　　　　　　　大島雄作


　　　　　上流の雷雨知らせて釣仲間　　　　　　　　　　　　西村正子


　　　　　いかづちの乗る北斎の波頭　　　　　　　　　　　　清家美保子


　　　　　雷神の爪あと杉にあきらかに　　　　　　　　　　　下村梅子



　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　また五たびのコロナまん延です　
　　　　　　　　ご自分と大切なご家族を守るために三密を忘れなく
　　　　　　　　密閉、密集、密接を避けましょう手洗い、うがい、マスクの着用　を日常に
　　　　　　　　もう少しの我慢です