8月 12日

2021-08-12 06:06:07 | Weblog
                        稲の花


          新潟県の下越新発田地区では最早稲の刈入れが始まりました
          品種の違いや地域差が有っても農作物の確実な時の歩みです

          


     竹薮の裾濃にけぶる稲の花           沢木欣一


     クレヨンで塗る青空や稲の花          細見綾子


     竹竿に乾く鵜網や稲の花            栗田やすし


     やはらかき輪中の風や稲の花          上杉和雄


     稲の花照らす放下の大切子           都合ナルミ


     稲の香や月山を雲はなれざる          井沢陽子


     飢ゑし日の遠くなりたり稲の花         上杉美保子


     御嶽の裾野明るし稲穂波            服部鏡子


     風折れの稲の匂へる谷津田かな         坪野洋子


     光りつつ稲穂の波の移りけり          磯田なつえ


     稲の花母の遺せし鎌錆びし           中根多子


     田の神を祀る棚田や稲の秋           小柳津民子



          



     みちのくの星低くして稲の花          正木ゆう子


     遠祖のひとりと会いぬ稲の花          宇多喜代子


     遠くほど光る単線稲の花            桂 信子


     利根の水つねに豊かや稲の花          宇咲冬男


     大水が置き去りし岩稲の花           大峯あきら


     水口に石ひとつ置き稲の花           長谷川 櫂


     山の端に大粒の星稲の花            石田郷子




          

          また五たびのコロナまん延です 
        ご自分と大切なご家族を守るために三密を忘れなく
        密閉、密集、密接を避けましょう手洗い、うがい、マスクの着用 を日常に
        もう少しの我慢です



     



     
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