土用・土用入り・土用鰻・土用波・土用干し
夏の土用とは暑さ本番となる立秋前の約18日前からでこの夏の土用の18日間、
土用1日目を土用太郎、2日目を土用次郎3日目を土用三郎などと称されて俳句
にも詠まれていますが、元々は農耕との結びつきから出た言葉のようです。
因みに今年2024年土用の丑の日は7月24日と8月5日です土用の丑の日には鰻を
食べて英気を養う風習がありますが、これは風聞によれば平賀源内が友人の魚屋の
ために本来鰻の旬の冬から魚の売れない夏に「滋養の薬」と紹介して応援したのがはじまりとか
土用入りはらわた苦き小魚食ぶ 細見綾子
土用波小さきテント村灯る 栗田やすし
馬の背に撒くや土用の浄め塩 内田陽子
竹林へひびく太鼓や土用灸 澤田正子
土用波裏側見せて崩れたり 吉田明美
和紙の里土用次郎の太鼓打つ 松永敏枝
土用太郎ぬるき湯にゐる越後出湯 杉本 寛
土用三郎裏道を風抜けて 石川美佐子
国引の注連の太さよ土用東風 吉田鴻司
さびさびと土用の蜆汁啜る 佐藤鬼房
土用鰻うの字大きく紺暖簾 蕪木啓子
古梅酒の封印を解く土用入 石田あき子
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