
やぶらんの実(赤塚植物園)
10月のテーマ句会が終わった。テーマは「鳥」
思いよらぬ支持を頂き、連衆に感謝です。とは言ってもテーマの
お題の投句は一句がやっとでした。
出来ない出来ないと言いながら8句も出してしまった。
秋爽や鳥語あふるる雑木林
たまゆらの夕日をはらみ薄原
身を寄せて眠る双児や星月夜
金木犀匂ふ町内掲示板
江戸つ子に猫舌多しとんがらし
御仏へ菊大輪の水を切る
拙句の中でも自分なりに推敲に時間が掛かったのは
「夕日をはらみ」と「水を切る」のフレーズでした。
やはり選評の中にも「切る」なのか?「剪る」なのか?
水切りなのか?水剪りなのか?が有りました。まさに
作者冥利に尽きます。そこに、ころころらしさが出たと
思っています。作者の意図は「水を鋏で切る」でした。
何か意味不明のようですが「詩」ですから顕かにする
のもお洒落ではないような気がします。
「金木犀」の句はふっと浮んだまま投句しました。
「鳥語」の句は「あふるる」にもっと時間を掛けるべき
だったかもしれないと思っています。
「とんがらし」はただ唐辛子をそう言って使ってみたかった
わけで元句は 江戸つ子に猫舌多し走り蕎麦 でした。
今回は、公私とも多忙で俳句を考える時間がほとんど無く
成果は期待できませんでしたが、連衆の好意ある選に
救われました。ありがとう。
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