
(ちごゆり 小石川植物園)
稚児百合へ有情の雨となりにけり ころころ
今ごろの原っぱ、土手、空地は雑草の宝庫です。
最近、どこの句会に参加しても、吟行しても、草の句が
見当たらないのです。
兼題句会の高点句はがぜん人事句が多く。
吟行句会では吟行地への挨拶句類、名所名物のとりわせ等
しかたの無いことですが、自習だけは身近な植物を詠む
ことをお忘れなく。
なずな咲くてくてく歩くなずな咲く 小枝恵美子
芹の花ばかりを飛んで沼の蝶 細見綾子
薄ら日や風にやすらふ母子草 田川美恵
人ら老い薺ほとけの座はみどり 櫛原希伊子
妻が提ぐすずな・すずしろ一つ籠 猿橋統流子
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