10月20日

2007-10-20 00:22:35 | Weblog

   ( 秋蝶 )


 秋蝶の驚きやすきつばさかな   原 石鼎


 ほろほろと秋蝶いのち一途なる  古賀まり子


 秋蝶去り風景ほっとおとろふる   川口重美


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10月19日

2007-10-19 00:10:50 | Weblog

    (しもばしらの花)

 

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10月18日

2007-10-18 00:32:57 | Weblog

   (しゅうめいぎく 秋明菊)


現俳の締切りが迫っているのに、今月は句に余裕が無い・・
知人の立ち上げた句会への参加でお付き合いの20句が余計に
なっている。そしていつもの後半の句会・・・参った・・・

 干傘が秋明菊をこぼしけり    高田洋子


 片づけて秋明菊を挿しにけり   黒田杏子
 
 

 
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10月17日

2007-10-17 00:12:42 | Weblog

   (友禅菊)


名前は友禅ですが北アメリカ原産の多年草で、アスターとして
花舗で売られています。
例句が検索にも無いので、是非詠んで投稿してください。
そこで、染物の友禅の句を紹介します。


 赤多き加賀友禅にしぐれ来る    細見綾子


 短日や加賀友禅の先ぼかし    新井佳津子


 秋の日をちりばめ友禅流しかな   丸山順子


 友禅描くおのが息の香雪解の音   加倉井秋を



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10月16日

2007-10-16 05:30:41 | Weblog

   (銀杏の実)


 暮色濃し足裏にくずる銀杏の実   上窪則子


 ナース来て銀杏拾ふ夜勤明け    下山宏子


 銀杏拾ふ外科医にて今日若き母   加藤楸邨


 童女と同じ響きさかんに銀杏割る   加藤知世子


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10月15日

2007-10-15 00:11:50 | Weblog

    ( 段菊 )


 <切れ字の確認>
最近、いろいろなITの句会を見ていて気になること、それは切れ字の
効果をもっと知れば佳句になる、もったいない、です。
このブログを見ている方も私も確認のために、一文を紹介します。

 切れ字は先人たちの知恵が詰まった、俳句独特の表現法。
五、七、五 の最後に用いて一句を切ることで、省略を効かしたり
、調子を整えたり、詠歎を込めたりする。代表的なものに「や」「かな」
「けり}がる。「」は五、七、それぞれの末尾に用いられることが多く、
直前の情景が強調される。また一句を2つの世界に分けることで広がりが
印象づけられる。「かな」は一句の最後につけることが多く、調子を整え
リズムを生み出す
。「けり」も一句の最後につけて、過去や終わった事
を言い切り、余韻や「・・・たなぁ」などの詠歎を表す。


どうでしょうか? 一句中「○○に・・・」の「に」は足し算つまり説明の
方向へ向いています。また「○○や・・・」の「や」は掛け算、一句の
イメージを広げる方向です。 「に」が絶対に駄目ではなく「や」の
切れ字の効果を大いに利用すべきなのです。



 


 花はみな四方に贈りて菊日和    宮沢賢治


 御空より発止と鵙や菊日和     川端茅舎


 理髪所や十時過なる菊日和     尾崎紅葉


 吉日をえらむ弘めや菊日和     永井荷風


 



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10月14日

2007-10-14 00:17:05 | Weblog

   (藤の実)


 燕ゆき藤は実莢を垂らしけり   臼田亞浪


 藤の実に少し風ある狸寺     鈴木照江


 藤の実の下りて風の通りみち   池田 歌子


 藤の実を愁のごとく垂れにけり   富安風生


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10月13日

2007-10-13 00:09:34 | Weblog

   ( 稲架 )


 

  <秋の吟行>

吟行の方法にに季節はあるの?

勿論です。自分を取り囲む「気」を詠むにはうってつけの季節です。

四季の中で一番「気」が生かされます

だから十七音の中になるべく吟行地などの固有名詞は避けることで

何音かの詩が詠えます。

俳句は季語を詠むといいますが秋だけは季語を借景にすると詩が生きてくる

不思議な季節だと思っています。

「小さな秋」「秋天」etc. 秋だけにゆるされた冠です。

その微動を詠むことが秋の句の成功になると思います。

ご健吟を・・・・

 

  

    稲架かけの頃より多筆農日記

 

    追伸に豊作と文結びけり

 

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10月12日

2007-10-12 00:13:39 | Weblog

   (やまはぎ)

  <雑記>
最近は、俳句に関して自論を書かなくなった。
色々理由はあるが、やはり俳句は体験的に覚えることが
正しいのだろうと思う、結社や様々な句会で賞を貰って少しずつ
自信が芽生え、見えてくるものがあるから
見えてきてからが本物の俳句と向き合うこととなる
その為には優れた鑑賞者が身近に居ることが大切に思う
俳句一句は一期一会、主宰や先輩より優れた作品がまぐれとして
生れるが、こと鑑賞に至ってはまぐれがない。
よく句会等の講評で作者の景色や心情と違った鑑賞されことがある
そのときは「そういう鑑賞もあるのか」とやり過ごしてしまう。
そういう過程もあるが、ある程度学びが出来てからは、作者の本意が
俳句に生きていないことも反省として素直に受け止める。
詩を伝える力が乏しいと自覚しなくてはならないと思う。


俳句は美しい景色を言葉で伝えるだけのものではなく、
自然を借景にして作者の紛れも無い詩情を表現する
世界一短い詩だと思っています。


 山萩の一夜もありし放浪記 片山辰水


 山萩の撓みに細る塩の道 村上光子


 山萩に湖の微力をおもひゐる 金田咲子


 七日喪の山萩とりに来て泣けり 関戸靖子



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10月11日

2007-10-11 00:16:48 | Weblog

   (ふじばかまの花)


10月6日掲載のふじばかまの花が咲きました
なるほど・・・・作者の写生の確かさを感じます


  藤袴ゆれれば色を見失ふ 山下美典


 

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