11月 21日

2010-11-21 00:52:44 | Weblog

          ( 山茶花 )

山茶花の一たび凍てて咲きし花            細見綾子

 

山茶花の咲きつぐ日和散る日和            水島ユキ

 

山茶花の白のこぼるる鳳凰堂             近藤明美

 

山茶花のこぼれつぐなり夜も見ゆ           加藤楸邨





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11月 20日

2010-11-19 23:44:55 | Weblog

             ( 鳳神社・二の酉 )

仕事の忙しさも一段落。浅草鳳神社のお酉さまへ行ってきました
急にお誘いしたTさんもお付き合い下さって久しぶりの浅草でした
日比谷線入谷駅から徒歩10分程度で鳳神社、平日の午前とあって、まだ
いつもの酉の市の賑わいとは程遠いようでした
それでも参道は初詣並みに並び神前の坪鈴にたどり着いても後ろから押されて
拍手を打っている間も体が傾いでいきます
やっとのことでお参りを済ませその足で近くの樋口一葉記念館へ来週23日は一葉の
命日ですね 記念館でも一葉祭りと銘打ってのイベント(入館無料)がるようです

   くもり来て二の酉の夜のあたゝかに      久保田万太郎

   二の酉の裸灯滾る大手締              小野恵美子

 なでおかめ

   二の酉をはずれて点り飛不動             松田ひろむ




 

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11月 19日

2010-11-19 00:54:33 | Weblog

           ( 八つ頭 )

俳句で言えば里芋の仲間、季=秋である
今日19日は今年最後の酉の市、二の酉となる
昔から熊手(かっこみと呼ばれている)とともに縁起物として祀られ、そして沿道で
売られているものにこの八つ頭があります、ものの始まりは日本武尊に由来して
います 熊手は焼き討ちに遭った際には武器であった熊手で草を刈って火を
防いで勝利した火災除け、また福を掻き込むという商売繁盛・開運に繋がるもの
この八つ頭は日本武尊東征の際に八族の頭を平定した象徴で人の頭に立つ
つまり出世祈願に繋がっています

八頭いづこより刃を入るるとも               飯島晴子

 

八つ頭売る仁王門修理中                  石寒太

 

あの山のうしろが故郷八つ頭                                 佐藤鬼房

 

八頭子をひきつれて掘られけり                               川田和子

  紫も紅も江戸前切山椒               後藤比奈夫

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11月 18日

2010-11-17 23:56:20 | Weblog

         ( 花八つ手 )

日の落ちて土の香しるき花八手           片山由美子

 

一日に日暮はいちど八手咲く             手塚 美佐

 

花八手暗きところを好みけり              角川照子

 

いつ咲いていつまでとなく花八手            田畑美穂女

 

 ☆ いよいよ今年もボジョレヌーボーの解禁日、日本は時差の関係で世界で一番早く飲める
   とのこと・・・それでも日本人特に俳人はそんなものに心躍らせていてはいけません
   俳人なら日本酒 冷酒、人肌,、温燗、熱燗、一人酒、濁り酒,お神酒、古酒、新酒、利き酒
   どうでしょう上げただけでも10句の句種があるのです 句会の反省会でも欠かせないもの
   下戸でも今年は新走りを詠んでみましょう

 

       拭きこみし酒蔵の階新走       深見けん二

 

                    鏡中に酔へる吾ありボジョレ・ヌーボー
    





 

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11月 17日

2010-11-17 00:04:03 | Weblog

          ( 中尊寺・芭蕉像 )

ころころの「奥の細道」も今年10月大垣のむすびの地で結願になりました
いろいろな地で出会った芭蕉像のお顔は違っていてもそれなりに趣のあるものでした

芭蕉像色無き風の中に立つ               早川いま

 象潟 蚶満寺 芭蕉像

冬めきて衣の襞深き芭蕉像              鍵和田釉子

 出羽三山神社 芭蕉像

芭蕉像に夜は襖を隔て臥す             阿部みどり女

 大垣 むすびの地 芭蕉像

秋水のままに藻の揺れ芭蕉像            鍵和田釉子

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11月 16日

2010-11-15 23:37:07 | Weblog

         ( 枸杞の実 )

枸杞の実のさびしさも夜を越えざりき            加藤楸邨

 

枸杞の実の人知れずこそ灯しをり              富安風生

 

枸杞の実や竹藪越しの大夕日                工藤行水

 

枸杞を摘む人来て堰のかがやける             宮下翠舟

 




 

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11月 15日

2010-11-14 23:40:27 | Weblog

           ( 藍の花 )

藍の花藍の華見て秋惜しむ           野見山ひふみ

 

沈みたる一蝶白し藍の花             星野高士

 

藍の花栞れば紅の失せにけり          坊城中子

 

綾子忌の風に穂をあぐ藍の花          鈴木千恵子

 



 

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11月 14日

2010-11-14 06:14:54 | Weblog

           ( 七五三 )

花嫁を見上げて七五三の子よ           大串 章

 

花束の如抱き上げし七五三            千原 叡子

 

祝詞聞く足を遊ばせ七五三             川原友江

 

かくも小さき白足袋ありし七五三           林 翔

 

飴袋黒土擦つて七五三                沢木欣一

     昔話 

少し前にこのブログに書いたものを再アップしてみます
「物我一如」これは何かの本で読んだ写生の心得で、忘れていた言葉。
 昔の作句ノートは22冊,その初期のノートの空欄に書いてあった。
 早い話が自然と一体になると云う事だと解釈している。
 昨今の吟行は歩きすぎる。
 これもある本で読んだこと、「じっと自然に入る」「じっと思考に入る」
 「じっと」が大切なことで、景勝地へ行けば行くほど佳句は授からないと聞く。
 美しい景色の感動は俳句の感動とは少し違うようだ。 
 発

 

 






 

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11月 13日

2010-11-13 01:33:54 | Weblog

         ( ポプラ )

北大のポプラの落葉栞とす              栗田やすし

 

風にポプラ風にマロニエ秋澄めり          多賀あやか

 

黄葉してポプラはやはり愉しき木           辻田克巳

 

秋風やポプラの上の駒ヶ岳              高浜虚子



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11月 12日

2010-11-11 23:12:37 | Weblog

             ( 枯蟷螂 )

雨が降る枯蟷螂の目玉かな             鈴木伸一

 

枯蟷螂風吹くたびに生きてをり           河野南畦

 

一条のみどり残れる枯蟷螂             横山房子

 

枯蟷螂落ちても構ふ石の上                           山口草堂

 

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