( 鳳神社・二の酉 )
仕事の忙しさも一段落。浅草鳳神社のお酉さまへ行ってきました
急にお誘いしたTさんもお付き合い下さって久しぶりの浅草でした
日比谷線入谷駅から徒歩10分程度で鳳神社、平日の午前とあって、まだ
いつもの酉の市の賑わいとは程遠いようでした
それでも参道は初詣並みに並び神前の坪鈴にたどり着いても後ろから押されて
拍手を打っている間も体が傾いでいきます
やっとのことでお参りを済ませその足で近くの樋口一葉記念館へ来週23日は一葉の
命日ですね 記念館でも一葉祭りと銘打ってのイベント(入館無料)がるようです
くもり来て二の酉の夜のあたゝかに 久保田万太郎
二の酉の裸灯滾る大手締 小野恵美子
二の酉をはずれて点り飛不動 松田ひろむ
( 八つ頭 )
俳句で言えば里芋の仲間、季=秋である
今日19日は今年最後の酉の市、二の酉となる
昔から熊手(かっこみと呼ばれている)とともに縁起物として祀られ、そして沿道で
売られているものにこの八つ頭があります、ものの始まりは日本武尊に由来して
います 熊手は焼き討ちに遭った際には武器であった熊手で草を刈って火を
防いで勝利した火災除け、また福を掻き込むという商売繁盛・開運に繋がるもの
この八つ頭は日本武尊東征の際に八族の頭を平定した象徴で人の頭に立つ
つまり出世祈願に繋がっています
八頭いづこより刃を入るるとも 飯島晴子
八つ頭売る仁王門修理中 石寒太
あの山のうしろが故郷八つ頭 佐藤鬼房
八頭子をひきつれて掘られけり 川田和子
紫も紅も江戸前切山椒 後藤比奈夫
( 花八つ手 )
日の落ちて土の香しるき花八手 片山由美子
一日に日暮はいちど八手咲く 手塚 美佐
花八手暗きところを好みけり 角川照子
いつ咲いていつまでとなく花八手 田畑美穂女
☆ いよいよ今年もボジョレヌーボーの解禁日、日本は時差の関係で世界で一番早く飲める
とのこと・・・それでも日本人特に俳人はそんなものに心躍らせていてはいけません
俳人なら日本酒 冷酒、人肌,、温燗、熱燗、一人酒、濁り酒,お神酒、古酒、新酒、利き酒
どうでしょう上げただけでも10句の句種があるのです 句会の反省会でも欠かせないもの
下戸でも今年は新走りを詠んでみましょう
拭きこみし酒蔵の階新走 深見けん二
鏡中に酔へる吾ありボジョレ・ヌーボー
( 七五三 )
花嫁を見上げて七五三の子よ 大串 章
花束の如抱き上げし七五三 千原 叡子
祝詞聞く足を遊ばせ七五三 川原友江
かくも小さき白足袋ありし七五三 林 翔
飴袋黒土擦つて七五三 沢木欣一
昔話
少し前にこのブログに書いたものを再アップしてみます
「物我一如」これは何かの本で読んだ写生の心得で、忘れていた言葉。
昔の作句ノートは22冊,その初期のノートの空欄に書いてあった。
早い話が自然と一体になると云う事だと解釈している。
昨今の吟行は歩きすぎる。
これもある本で読んだこと、「じっと自然に入る」「じっと思考に入る」
「じっと」が大切なことで、景勝地へ行けば行くほど佳句は授からないと聞く。
美しい景色の感動は俳句の感動とは少し違うようだ。
発