去る6月4日に行われた武蔵野大学附属千代田高等学院の説明会に行ってきました。
校名変更・共学化・新コース制になって2年目。新たな学校としての取り組みが始まっているようです。
学習の個別最適化を目指す
今回の説明会で荒木校長先生がお話してくださった中で一番印象的だったのは、「学習の個別最適化を目指す」というお話でした。学校においてそれを進めるのは、なかなか難しいところもあると思いますが、さまざまなメニューを用意して、一人一人の学びのサポートをしていこうとする姿勢が表れているように感じました。
武蔵野大学の付属としてのメリットを生かした高大連携授業や、他校との教育提携、文科省の「トビタテ!留学JAPAN」への応募など、興味があっても個人ではなかなかできないことを学校が一緒になって取り組んでいく、そんな姿勢を見ることもできたように思います。
当塾の卒業生が現在IQコースに在籍しているのですが、その生徒さんが塾に来た時に、札幌の高校での研修や、これから行われる海外研修の話などを楽しそうに話してくれました。既存の高校のカリキュラムではなかなか体験できないようなことをしているようで、この生徒さんにとってこの学校での学びは、ただカリキュラムに沿ってやっているのではなく、自らの興味関心に基づいて学んでいる、そんなふうに私には映りました。
MIコースの設置
今年度は5コース制で募集が行われましたが、来年度はMIコースが新たに加わり6コース制、すべて共学化で募集が行われるとのことです。
MIコースは医学部などを目指す皆さんのためのコースで、看護学部や薬学部を目指すMSコースと併せて、医学・医療系に関するコースが充実をしてくるように思います。
IB(国際バカロレア)コースやIQ(文理探求)コースなど、学びに特徴のあるコースが多い千代田高等学院ですが、さらに医学部を目指すMIコースを設置することで、「学びの個別最適化」を図っていくように思います。
ICT、SDGs、IB…
大学入試は2020年から新しくなっていきますが、その最大の理由は、社会が大きく変わってきたからにあります。旧来の「物事を覚えればそれでよし」ではなく、覚えた、あるいは手元にある知識をつかっていかに物を作り出していくかがこれからは問われる時代になっていくのだと思います。
その道具として活用できるICT、これからの社会を生きる中で必要になるSDGsの考え方、そしてそれらを学びの中に取り入れていくIBなど、まだまだ耳慣れていない言葉が千代田高等学院にはあるようにかんじます。
逆に言えば、まだまだこれから成果が出てくる内容ではあるので、既存の学習をしているほうがある意味の安心感はあると思いますが、時代はどんどん変わっていきます。
そのような中で新しいことに取り組むのには、少しの勇気が必要ですが、物事の本質を考えてみたいという人には良い学びの環境なのではないかなと思います。人と関わり合う中で新しい発見をしていきたい、そんな人に向く学校かなと思います。
来年からは吹奏楽団も
今年から副校長として赴任をされた森弘達先生を中心に、来年度からは吹奏楽団を立ち上げ、吹奏楽にも力を入れていくとのことです。
勉強面だけでなく、こういった活動にも力を入れていくようなので、注目をしていきたいです。
千代田高等学院は東京のど真ん中にある学校です。
半蔵門駅からは歩いて10分ぐらい。少し急な坂道を登りきったところにあります。
でもそこは東京のど真ん中とは思えないほどの閑静なところです。
新しい学びをしてみたい人は、見学などに行ってみると良いと思います。