当塾ではいま、理社国授業の中に学び合いを導入しています。
すでに学校でも学び合いやアクティブラーニングという名前で導入されていますが、
同じ学び合いでも当塾では、塾ならではの視点をもって進めています。
本来の学び合いは「答えのない問題について、みんなで意見を出して解決策を探る」という趣旨だと思いますが、
塾ではあえて入試問題などを活用して、
「答えはあるけれど、なぜそうなるのかを考える」という、
プロセスを意識してもらうために活用しています。
最近は、インターネットの普及により、答えはすぐに得られるものと思っていたり、
プロセスを省略して答えだけを求めたりという風潮が子どもたちの中にあるような気がします。
その中で、あえて考えさせるという学び合いを
学習の中に導入した意義は大きかったと思います。
ただ最初から答えのない問題だと、少しハードルが高いかなとも思い、そこは学校におまかせして、
塾ではその入門編として、あえて答えがある問題について、その解答のプロセスをたどる展開にしています。
そうすることで、考えて答えに至るプロセスを楽しんで?もらえたら、そう思いながら進めています。
使用しているのは入試問題ですが、
これだけでも議論はとても盛り上がります。
特に国語の長文読解の記述問題は、色んな意見が飛び交っているのを見かけます。
それだけでも、問題文を丁寧にも読むことにつながると思いますし、
自分の考えや人の考えを聞くチャンスにもつながると思います。
そういったことを通して、答えに至るプロセスを理解したり、
すぐに答えを得ようとするのではなく、答えを求めるプロセスそのものを楽しんだり、
自分の考えを言葉にしてまとめていくことに慣れたりと、
いろんな効果があるのではないかなと思います。
先日も国語の記述問題について学び合いを行いましたが、その授業の後で、とある生徒さんが
「学び合いをすると疲れる(笑)」
と話していました。
確かにそうだろうなあと思います。
普段の授業は「話を聞くこと」が中心です。
だからこそ、自分が主体的に動くということに関しては慣れていないせいか、ある種の疲れもあるのではないかなと思います。
でもその疲れはきっと心地良いはずです。
自分の考えを知る、人の考えを知る、
そうすることで「人としての存在」を認め、認められるからです。
そんな観点からも、この学び合いを当塾ならではのバージョンで、
まずは生徒さんとともに一つの形にしていけたらと思います。
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