先日の記事でもご紹介しましたが、



当塾では今年度3人の新人講師がデビューをいたしました。
みな当塾の卒業生で、塾のことをよく知っいる人たちですが、だからこその心配があったようです。
それは「先輩講師のように自分もなれるのか」ということ。
自分が教わってきた講師の先生、
いま同じ講師として色々なことを教えてくれる先輩講師、
そういった人たちと同じになれるのか、
そういう心配があったように思います。
自分を教えてくれた講師の先生、
自分に色々のことを先輩講師、
そういう人たちが優秀であればあるほど、後輩としての不安は大きくなるのかなとも思いますが、
そんな新人講師の皆さんに私が話したことは、
「初めから上手くなくていい、とりあえずは一生懸命がんばれ」
ということでした。

私も思い起こせば31年前、
初めて"先生"と呼ばれることになった日のことを、今でも鮮明に覚えています。
緊張のあまり、何もできなかったことを覚えています。
それに比べれば、今年の新人さんは、当時の私よりも何倍も優秀だなあと思います。
もちろん、まだまだ経験が浅いので、荒削りな部分はありますが、
それはこれから経験を重ねていくことで、きっとより繊細、緻密にできるようになってくると思います。
初めから上手くやろう、完璧にやろうとすると、人はいつまでもチャレンジができません。
変なプライドも相まって、いつまでも動くことができなくなります。
でも、初めはみんな上手く行かないもの、だからまずは一生懸命にやって少しずつコツを掴んでいけばいい、
私は新人講師の皆さんには、そう話すようにしています。

そしてこれは、生徒の皆さんにも言えることです。
勉強を始めるときに、最初から完成された上手い勉強法ではじめようとか、
最初から高得点を取ろうとしないことです。
もちろん、それをできるに越したことはないのですが、
それに固執すると、先へ進めなくなります。
そんなことよりも、とりあえず大海に船を漕ぎだしましょう。
嵐が来ることも、日照りが続くこともある子もしれませんが、
そういった中で人は上手いやり方や効率の良いやり方などを覚えていくものだと思います。
4月は何かと"新しい"ことが多い時期です。
でもその"新しさ"こそが、新人の武器になるもの。
今のうちに、一生懸命さと経験を積むこと、
それを新人の講師にも、新たに受験生となった皆さんにも、求めていきたいと思います。

※この記事中の写真は、すべてイメージです。