名古屋地区を中心に、活動を続ける【談酒の会】の会長さんより、本日お便りがとどきました。先日は「シャトー・ラトゥール」をご購入いただきありがとうございました。そのテイスティング・リポートとマリアージュに関しての会長さんのコメントをご紹介いたします。
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先日ライチョウを食べてきましたので、感想を一筆啓上いたします。
ことの発端は赤ワインのシャトー・ラトゥール1981が手の入ったためにフレンチを探したことから始まります。
まずはこのワインの印象から
このワインはフルボディで有名ですがテイスティングの印象は思ったほどではなく、最初にわずかに渋味を感じたが軽い感じがした。もちろんフルボディと先入観があったためだとは思うが。名古屋市鶴舞のラ・トリロジーに一カ月ほど前に持ち込み、セラーで保管し、2日前に立て、2時間前に抜栓したものである。このフレンチレストランではジビエを扱っており、ワインに合わせた料理を依頼した。
当日のメニューは
●アミューズ----------エゾシカのカルパッチョ
●冷菜----------------イベリコ豚の田舎風パテ
●温菜----------------リ・ド・ヴォーとアンディーブのムニエル白ワインビネガーソース
●魚料理--------------鯛のポワレ バルサミコソース
●肉料理--------------骨付き子羊のロースト ジュのソース、ライチョウのロースト サルミソース
●デザート------------ガトークラシックショコラとフランボワーズのシャーベット
であった。
問題のライチョウであるが 燻製のような(スモーキー)香に枯れ草の香が混じったようなスパイシーな香がした。表現を色々と考えてみたが食べてもらわないと解ってもらえない独特なかおりです。癖はあるが好みが分かれるものだと思う。人によっては一口食べただけでギブアップか?私には以前食べたハトよりも食べやすかったが。このライチョウが実にワインに合っていた。おそらく軽いワインだと料理に負けていたと思われる。ライチョウは個性が強いため、この強すぎるところをうまくワインが消してくれており、また、わずかに感じたワインの渋味が全く感じなくなり満足して帰ってきた。
念のためにこのライチョウは天然記念物である日本産ではなくニュージーランド産とのことであり、2週間ほど毛が付いたまま熟成をさせたものだそうである。シーズンは11月中旬から12月初旬であるため今シーズンは終わってしまった。来年までまたなければならないのが少し残念に思う。
次回はヤマシギにも挑戦してみたいと思っている。
以上が会長さんからのお便りです。一度はぼくも食べてみたいと思っています。このたびは貴重なご意見ありがとうございました。