習い事も仕事も、一人前になるために近道はなく、一つ一つ積み重ねていくことが大事である。そのことは良く理解している。けれども、習い事はともかく、仕事となるとその基本が貫かれず、「そんな悠長なことを言っていられない」という現実がまかり通る。バブル崩壊後のリストラなどの影響で、職場で蓄積されたノウハウが断ち切られ、そのことが相次いだ事故の遠因と言われて久しい。その状況が改善されたかと言うと、もっとひどい状況になっているのではないか。その影響は、忘れた頃に、少しずつ、そして全体に及んでいく。その光景を思うと恐ろしくなる。
さて、そうは言っても十分な時間が取れない場合もある。その場合はどうすればいのだろうか…
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今日帰宅してから、「ちりとてちん」の今週前半3話を見た。
草若師匠は、「手遅れ」と宣告され、その命の最後の灯を弟子たちのために、そして上方落語のために使い果たそうとしている。
師匠は末っ子弟子の若狭に、「創作落語をやれ」と言う。それに対し、若狭こと喜代美は、「受け継ぐべき伝統とは違う」と落ち込んでいる。事情を知らないから、仕方のないことかもしれない。
師匠は彼女と母の会話や、日常の様子を見ながら、彼女を落語家として花咲かせるためにどの蕾を選ぶかを常に考え、そして、その答えが創作落語だったのだろう。
もしかしたら、彼女が創作落語を作り上げる過程で、本当はこれから何年もかけて教えていきたい、教えなければと思っていたことのいくつかを、早く教えてやれることができるのでは?という気持ちもあるのだと思う。そんな思いが背中から伝わってくるようだ。
さて、そうは言っても十分な時間が取れない場合もある。その場合はどうすればいのだろうか…
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今日帰宅してから、「ちりとてちん」の今週前半3話を見た。
草若師匠は、「手遅れ」と宣告され、その命の最後の灯を弟子たちのために、そして上方落語のために使い果たそうとしている。
師匠は末っ子弟子の若狭に、「創作落語をやれ」と言う。それに対し、若狭こと喜代美は、「受け継ぐべき伝統とは違う」と落ち込んでいる。事情を知らないから、仕方のないことかもしれない。
師匠は彼女と母の会話や、日常の様子を見ながら、彼女を落語家として花咲かせるためにどの蕾を選ぶかを常に考え、そして、その答えが創作落語だったのだろう。
もしかしたら、彼女が創作落語を作り上げる過程で、本当はこれから何年もかけて教えていきたい、教えなければと思っていたことのいくつかを、早く教えてやれることができるのでは?という気持ちもあるのだと思う。そんな思いが背中から伝わってくるようだ。