あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

おくる

2008-02-16 10:07:09 | テレビを観る
昨日はCDと本を買いに寄り道した。
CDは、「ちりとてちん」のサントラを買った。放送終了前から「完全版DVD」の販売への要望が寄せられているようだが、そこまで待てず、されどワンセグ視聴するツールもなく、音楽から台詞や映像を思い出すのも楽しいと思った。
もう一枚、最近気になる柴咲コウさんのベストを買おうと思ったが、これは来月の発売だった…
続いて書店に行き、この前買わなかった、吉田修一さんの「悪人」と、「ちりとてちん」のノベライズ上巻、その他数冊を購入した。ノベライズはなんと初版!といってもそれほどありがたいものではないだろうが、何となく嬉しい。

さて、先ほど「ちりとてちん」の昨日、今日の2話を観た。
今週はずっと涙をためて観ていた。あるブログに、お涙ちょうだいは「ちりとてちん」らしくないといったような感想があったけど、徒然亭若狭という落語家を光り輝かせるための、草若師匠ができる最後の仕上げは、彼女に「悲しみ」とそれを乗り越えていくことを塗り込めることだったのではないだろうか。師匠の死を乗り越えて、彼女はまた一歩前へと踏み出していくのだろうから…

師匠との出会いを話した若狭の創作落語と、四草、小草若、草々、草原による地獄八景亡者戯は、師匠を地獄(天国?)をやさしく、陽気に送っていった。
そして、師匠はその最期を通じて、弟子たちに大事なことを贈り伝え、彼らもまた一歩、落語の道を究めていった。

あの世で正太郎さんと再会するシーン、唐突だったけど何だか優しさにあふれていた。寄席のような場所の天井を飾るたくさんの提灯、美しかった。これからここで、「はめもの」を担うおかみさんとともに師匠は落語を続け、そして正太郎さんは師匠の落語を楽しみながら、家族が来るのをゆっくり待つのだろう。

そうそう、今回も鏡を使ったシーンが印象的だった。若狭が、お酒を持って楽屋に現れた師匠に優しく声をかけられ、舞台へ向かおうとして振り向いたら、師匠はやはりおらず、衣紋掛けに掛けられた師匠の羽織と、その脇の姿見に若狭が写るシーン。彼女が師匠の死を悟り、それでも笑顔で舞台挨拶する。その姿に何だか凛々しさを感じた。貫地谷しほりという女優の魅力を改めて感じた。

来週はまたひと騒動ありそうだ。あと1ヶ月半、短いようで実は結構長い。さて、これからどのような展開で楽しませてくれるのだろうか…
コメント (2)
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