あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

突然に

2008-09-20 15:12:51 | つれづれ
6月に新国立劇場で観た舞台『混じりあうこと、消えること』のプログラムに、映画監督の市川準さんの文が掲載されていた。堀尾正明さんの進行で、脚本の前田司郎さんと演出の白井晃さんによるシアタートークの後、劇場を後にしようとした際、前田さんがやってきて白髪混じりの男性たちに声をかけていた。その人はたぶん市川準さんだったと思う。

昨夜、帰宅して夕刊を読んで、その市川さんの訃報を知った。気になる作品は少なくなかったが、劇場に行って観た作品は『トニー滝谷』だけだった。。静謐な映像の中に込められた、イッセー尾形さん演じるトニーの孤独に、自分を重ねながら涙が出てきたのを思い出す。
そう言えば、成海璃子さんを主演に撮られた『あしたの私のつくり方』も観てみたかったが、ついついタイミングを逸してしまった。

59歳といえば、映画監督としてはまだまだこれから数々の作品を作っていく歳であり、現に舞台のプログラムには、前田さんに脚本を依頼しているということが記されていた。それだけに、彼自身が最も悔しかったのではないだろうか。

ご冥福をお祈りするとともに、改めて彼の作品を観てみたいと思った。特に『トニー滝谷』を…
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