あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

余韻

2008-09-24 07:16:43 | つれづれ
雨戸を開けると、目の前にはふわふわとした雲が漂う青空が広がっていた。

日曜日から体調が思わしくなく、それは今も続いているものの、今朝は幾分かは調子がいいように感じる。現に、駅までの道をいつもより軽やかに、そして少し早く歩いてきた。青空にはいつしか、陽光を受け銀色に輝く雲が、美しいグラデーションを描いていた。
ふと、銀色に輝く秋刀魚を思い出した。

程良い加減で塩を振り、グリルでじっくりと焼く。脂が音を立てる焼き立てに大根おろしを、そして醤油をかける。箸でつまむと背骨からすっと剥がれる身をすぐに口に運び入れると、柔らかだけど歯ごたえ十分な身と、香ばしく焼かれた皮の下から溢れ出る脂の甘みが、大根おろしでは抑えきれない程に、しかしそのおかげで程よく広がっていく。その旨みをしばし楽しんでから、ほどほどに(ここが肝心!)冷えたビールを、余韻ごと飲み干す。
それを何度か繰り返すうちに、お膳には空ジョッキと、身包み剥がされた秋刀魚が横たわる皿が、静かに下げられるのを待つのみとなる。

…と、親指が朝から妄想を広げていく位、今日は調子がいい。仕事が始まればそれが糠喜びであったことにすぐに気づくが、それまでは、しばし脂の乗った余韻に浸ろう。
コメント
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