今日、連続テレビ小説『てっぱん』が最終回を迎えた。
1週目を観て「これはいい」と思ったが、期待したよりも断然いい作品だった。あかり役の瀧本美織さん、初音役の富司純子さんはじめ出演者のみなさん、スタッフのみなさんがこの長丁場を走りきられたことに感謝している。
前々作の『ウェルかめ』は、登場人物が魅力的で好きな作品だったが、『てっぱん』は、それに加えて人々の繋がりが温かかった。あかりや初音が画面にいなくても物語が繋がりを持って続いている。そう、『ちりとてちん』を思い出す。もしかして、「おのみっちゃん」と田中荘の食堂との間をあんなことにしたのは、喜代美と草々の間のあのシーンの影響か?!…なんて、泣き笑いしながら思った。
番組ホームページに、「放送終了にあたって」というメッセージが掲載されている。「3月12日以降の放送をご覧いただけなかった方々のために…」という言葉は、この番組に携わられた方々だけでなく、僕もこれからの人生をそうした気持ちで生きていきたいと思う。
そんな気持ちを込めて改めて、ありがとう。
昨日一日でかなり疲れた。今朝はなかなか起きあがれなかった。朝から今日一日を諦め、明日を有意義に過ごすために費やそうと決めた。
買い物は十分でなかったが、今日やらなければと思ったことは夕方の散髪で終わった。
帰り道、線路沿いの咲きかけた桜並木を眺めながら、今年はじめに逝ったやきとり屋のおやじさんを思い出した。あの場所にはまだ掃除用の箒が置かれていて、いつ帰ってきても大丈夫だ…と思ったが、その人はもういない。
それでも、いつでもここに来れば、そして特に桜の季節になれば、あの姿を思い出す。