カラオケは楽しかったですか? はやいもので11月も半ばになりました。今年は暑さが長引いたようですが、それでもそろそろ都心でも紅葉してくるのではないでしょうか。生田の木々はどのような感じでしょうか。
この週末、土曜日は近所の床屋に行って髪を切ってもらいました。日本で床屋に行けば1時間近く時間をかけてカット、シャンプー、仕上げ、マッサージまでしてもらうのが普通ですが、こちらでは髪を切るだけなので10分もかかりません。その後、鉄道でロンドンの繁華街へ行きました。 百貨店でシチュー鍋と包丁を買いました。シチュー鍋は直径24センチのものです。包丁はヘンケルの刃渡り18センチのシェフナイフ。素晴らしい切れ味です。ヘンケルの包丁は注意書きや手入れの方法が日本語でも書いてあるので助かります。 鍋と包丁の入った袋をさげて、繁華街を歩き、HMVでCDを買いました。HMVの店舗は近所のショッピングセンターにもありますが、店舗面積の制約もあり売れ筋しか置いてありません。じっくりと品物を選ぼうと思えば、やはり中心街へ出てこないと用が足りません。今日はベートーベンの交響曲集とラフマニノフのピアノ協奏曲、同じくラフマニノフのピアノの小品集を買いました。昔、留学した時、渡英して最初に買い求めた家電製品はCDプレーヤでした。それくらい、当時は生活のなかで音の位置づけが高かったのですが、今回は自分のなかでの音楽の位置づけがずいぶん低くなっています。
持参したアップルのPowerBookに音楽CDが何十枚かダウンロードしてあり、時々それを聴いてましたが、最近、ふとラフマニノフのピアノ協奏曲3番が聴きたくなりました。映画「シャイン」のなかでメインテーマとして使われている曲です。映画で使われているのはデイビッド・ヘルフゴットの演奏ですが、今回購入したのはウラジミール・アシュケナージの演奏です。ついでに、アシュケナージ演奏の別のラフマニノフのアルバムとレナード・バーンスタイン指揮のウィーンフィルによるベートーベン交響曲集を選びました。チャイコフスキーの「悲愴」にしようかとも思いましたが、ロシア人の作品ばかりというのもどうかなと思ったのと、ベートーベンの交響曲を全部聴いたことが無かったので、今回の選択となりました。
この後、無印良品に行こうかなと思いましたが、あまりに人混みがひどく、通りを歩くのが嫌になってしまったので、帰ることにしました。たまたま持ち帰り寿司の店の前を通りかかり、手巻きのおにぎりを発見したので、梅干し、鮭、海草の3つを夕食に買いました。さらに、その並びに紅茶とコーヒーの専門店がありました。小さな店ですが、賑わっているようなので中に入り、モカを125グラム買いました。豆を買う客というのは珍しいようで、最初につかまえた店員は、奥へ引っ込み別の店員を連れてきました。たった125グラム、2.1ポンドのコーヒー豆を買うのにずいぶん待たされましたが、レジの親爺が待たせて申し訳ないと恐縮してチョコレートをひとつかみ袋にいれてくれました。
家に帰ろうとCannon Street駅で始発電車に乗りました。これが発車時間5分前に突然キャンセルになり、別のホームに停車していた列車に変更になりました。この駅はロンドン市街にあるターミナル駅のなかでは最も小さな規模で、場所がシティの南端ということで繁華街から外れている所為もあり、週末は客が殆どいません。そんな閑散とした駅で、3番線ホームから6番線ホームまで、客がちらほらと移動していきます。駅員が「あわてなくても大丈夫ですよ」と声をかけてくれますが、どうしてこんなことになるのでしょう。ったく、っていう気分です。 これは出発前の出来事ですから、まだ対処のしようがありますが、時々、乗っているバスが突然、行き先を変更することがあります。運転席でピロピロピロと電子音が鳴り、運転手が無線で交信を始めたら要注意です。バスは最寄りの停留所に停車し、交信が続きます。一通り交信の後、そのまま発車すれば問題は無いのですが、運転手が客席に向かって何事かを叫び(私の英語力では聞き取ることができません)立ち上がって行き先の表示装置のハンドルをくるくると回してから、席に着きバスが動き出すと、そのバスは自分が乗ったバスとは別の行き先のバスに早変わりしているわけです。私の場合、乗車区間が短いので、行き先が変更になっても全く影響はないのですが、そうでない客もいるはずです。でも、誰も文句を言わず、平然としています。さすがに鉄道では、そのようなことは無いのでしょうが、途中で運転打ち切り、というのはあるようです。地下鉄では、確かにあります。 Cannon Street駅で列車から列車へ移動する時も、みんな平然としています。なかには、ちらりと腕時計に目を落とす人もいますが、その程度のことしか起こりません。要するに、ここはそういう場所なのです。みんなテキトー。
家に帰って早速コーヒーを挽いて淹れてみました。先週、英国王室御用達の店で買ったものより、はるかに美味しい豆でした。但し、鮮度はやはり良くありません。でも、この味なら満足できます。そういう豆です。 おにぎりのほうは、日本のコンビニに比べると味は負けず劣らずですが、こころなしか厚みがないような気がしました。海草はseaweedと書いてあったので、海苔か昆布の佃煮が入っているのかと思ったら海藻サラダが入っていました。これはこれで美味しいと思いました。
今日は終日家で過ごしました。といってものんびりしていたわけではなく、昨日洗濯したもののアイロンがけやら、庭の草刈り、トイレ掃除、家のなかのクリーナーがけなど休む閑がありません。こちらでは、家に入る時に靴を脱ぐという習慣がありませんがから、週末などの時間のある時に、掃除を繰り返さないとなかなか奇麗になりません。トイレも汚く、毎日掃除をしたいくらいなのですが、さすがにそういう時間的余裕が無いので、やはり週末毎に丹念に掃除をしています。でも、ボロ屋がそうやって少しずつ再生していく様子を見るのは楽しいものです。
では、健康に気をつけて、しっかり勉強してください。また来週。