そちらは随分寒くなってきたでしょう。風邪などひいていませんか? こちらは東京の真冬よりも寒くなってきました。朝は道路が凍結し、道端に停まっている車は氷ついています。
この週末は、今の家に越して来て初めて地元で過ごしました。これまでは、土曜か日曜のどちらかは、市街へ買い物に出かけていたのですが、必要なものがほぼ揃って、わざわざ市街まで出かける用事が無くなった所為と、寒くなって出かけるのが億劫になってきた所為でもあります。 土曜日は注文してあった書棚が届き、早速組み立てましたが、そこに収まるべき本があまりありません。それでも、部屋を占拠していた段ボール箱が2つ空になりました。これで、日本から送った11個の段ボール箱が全て空です。しかし、段ボールの処分が進まないので、引き続き空のまま数個の箱が部屋に積まれています。 日本から送った雑誌や本を書棚に並べながら、ついつい中身に目がいってしまうものもあり、そのなかで、雑誌「大航海」の白川静特集は思わず読みふけってしまいました。ついでに氏の著作や氏が編纂した漢和辞典もアマゾンで注文してしまいました。どれくらいの期間で、どのような状態で届くのか大いに興味があります。
日曜日は地元のシネコンに映画”Lions for Lambs”(邦題「大いなる陰謀」)を観に行ってきました。批評家の評判は酷いらしいですが、個人的には十分楽しむことができました。ロバート・レッドフォードが監督している作品らしく、社会性に富んでいて体制批判の色彩が強いものです。「良い国」とはいかなる国なのか、誰にとって、どうあることが「良い」のか、というテーマが語られています。アフガニスタンにあるとされるタリバンの拠点殲滅を指揮する国家安全保障委員の上院議員、そのアフガニスタンで作戦行動に従事する若い兵士、その若い兵士の学生時代の担当教官であるカリフォルニア大学の政治学の教授に成績を上げてくれるよう懇願する学生、彼等の一日を同時進行させることで、同じ米国人ですら、立場の違いで、いかに価値観を共有することが困難であるかが描かれています。確かに、作品のなかにドラマ性は乏しく、個々のエピソードが中途半端に見えるかもしれません。しかし、テロ撲滅という「正義」ではあるけれど、必ずしも身近とは言い難い大義名分に対し、様々な立場で様々な関与あるいは無関心があるといことを描くだけでも十分ドラマ性に富んでいると思います。でも、この作品では政治性が強すぎてロバート・レッドフォードが狙っていると言われているアカデミー賞は無理だとも思いました。
映画の帰り、ダイソンの掃除機を買ってしまいました。特異なデザインですが、こちらの生活のなかで使うには合理的なデザインであることがよくわかりました。日本では、ここまで強力な集塵力が求められるものなのか疑問もありますが、外から帰って家の中でも靴を変えずに上がり込む生活様式では、ダイソンのような強力な集塵力と大型のゴミ容器は必須とも言えます。来週、これまで使っていた掃除機をきれいにして箱にしまい、ダイソンが本格稼働する予定です。
では、健康に気をつけて、しっかり勉強してください。