熊本熊的日常

日常生活についての雑記

存在無価値

2009年02月25日 | Weblog
勤め先で初めて経費の精算をした。イントラネット上で所定の画面に必要事項を入力し、書類を作成して印刷する。そこに領収書を貼付けて沖縄にある事務委託先へファックスする一方、イントラ画面上でも事務処理を行う。数日後に最初の承認者から連絡がある。3人目の承認者から連絡のメールが来た後で、その3人目から承認者は日本人ではないので申請画面の手入力部分は英文で入力するようにとの指示が来た。全体が日本語で作成され、選択入力部分も日本語のものを、部分的に英文にしてどれほどの意味があるのだろうか? そもそも日本で発生する交通費の精算の承認作業を海外で行うこと自体に意味があるのだろうかと素朴に疑問に思う。例えば、東京から北千住へ深夜にタクシーで帰宅した時のタクシー代を勤務先に請求するのに、東京と北千住の位置関係や都内のタクシー料金の相場を知らない奴に承認作業ができるのだろうか。こんな馬鹿馬鹿しいことだらけの職場なのである。

入社する時、年俸を日本円で金額を決め、それをポンドに換算してロンドンでの給与とした。その時の換算レートは1ポンド=250円だった。今回、帰国に際して、そのポンドの金額を1ポンド=200円で換算して日本での年俸を算出した。入社時の条件交渉で決まった年俸は気がつけば20%削減されている。当初提示された円表示の条件は口約束であり、書類に記載されている金額はポンド表示である。円表示の条件を書類に残さなかったのは私の失敗だ。ここで揉めて雇用そのものを失ってはいけないので、仕方なく言われるままの条件で同意したが、これは詐欺行為だろう。それなりに付加価値のある仕事をしていれば、こういう時に強気で臨めるのだが、存在無価値な仕事しかしていないので、どうしても萎縮してしまう。

本来、仕事ととは世の中に価値を生み出す行為だ。本来的な行為をしていなければ、気持ちよく生きていくことはできないと改めて思う。