ほぼ毎日、山手線の終電を利用してる。たまに小腹が空くことがある。寝しなにものを口にするというのは身体によくないのは承知しているのだが、腹が空いていては眠れないので、駅前の立ち食いそば屋でかけそばを食べる。店の外にある食券の自動販売機に硬貨を入れる。「ひとつ、ふたつ、…、ななつ、やつ。おぅ、今なんどきだい?」「…」機械が返事をするわけもない。ひとりでニヤニヤしながら続けて硬貨を入れ、「かけそば・うどん」のボタンを押す。
外の券売機は店内の調理場に通じているので、店に入り「そばお願いします。」と言えば、天ぷらそばでも、とろろそばでもなく、かけそばが出てくるようになっている。
席に座り、それほど熱くもないのに大袈裟にそばをフーフー吹いてみる。「ズズッ、ズー」とそばをすすり、「ズ、ズ、ズッ」とスープもすすり、「ッアー」とやる。一杯1,000円以上もする老舗の蕎麦は、それはそれとして美味い。が、270円のかけそばも、それはそれとして旨いのである。どちらが、良いとか悪いということではなく、それぞれに美味かったり、旨かったりするということだ。
外の券売機は店内の調理場に通じているので、店に入り「そばお願いします。」と言えば、天ぷらそばでも、とろろそばでもなく、かけそばが出てくるようになっている。
席に座り、それほど熱くもないのに大袈裟にそばをフーフー吹いてみる。「ズズッ、ズー」とそばをすすり、「ズ、ズ、ズッ」とスープもすすり、「ッアー」とやる。一杯1,000円以上もする老舗の蕎麦は、それはそれとして美味い。が、270円のかけそばも、それはそれとして旨いのである。どちらが、良いとか悪いということではなく、それぞれに美味かったり、旨かったりするということだ。