熊本熊的日常

日常生活についての雑記

毛の生えたような

2014年01月05日 | Weblog

今暮らしている団地は京王線沿線にある。最寄り駅には急行は停まるが特急や準特急は停まらない。京王線というのはやたらに特急の多いダイヤなので、あまり「特別な急行」という意味での「特急」とは言えない、と思う。線路の容量は限られているので、特急が多いということは、それ以外のものが少ないということになる。各駅停車ともなると、特急や急行の合間を申し訳程度に走っているかのような感がある。京王線の場合は、各駅停車と急行の間に位置するものとして快速がある。表記としては「快適な速さ」だが、実態としては各駅停車に毛の生えたようなものだ。

優等列車の呼称は鉄道会社によってまちまちなので、特急や急行はともかく、「快速」とか「準急」の位置付けは初めて利用する者にとってはわかりにくい。例えば京王線なら、各駅停車と快速では停車駅がそれほど変わらないので、現在の「快速」を「毛生え各停」(各駅停車に毛の生えたようなもの)とするなどしたらどうだろうか。昨今は薄毛に悩む人も少なくないので、京王線の「毛各」あるいは「毛生」に乗車する度に、頭髪が生えてくる、というような都市伝説でも生まれれば、旅客収入の増加にもつながるだろう。人口全体が減少に転じようとしているなかで、鉄道会社の沿線人口を増加させるのは旧来型の開発事業だけでは無理だろう。どこの鉄道駅もショッピングセンター化しているが、それで増加させることのできる事業収入はどれほどのものなのか、また、いつまでも増加させ続けることができるものなのか。ここは発想を変えて、伝説創造事業というようなものを考えてみる必要があるのではないか。尤も「伝説」を宣伝したら「伝説」にはならないので、マーケティング手法も従来とは違ったものにしないといけない。いろいろ課題はあるだろうが、悪い話ではないと思う。

京王線の快速(毛生各停)に乗ると毛が生える、なんていう話が広がったら楽しいではないか。私が語ると説得力がないのだが。