熊本熊的日常

日常生活についての雑記

防災の日

2016年09月01日 | Weblog

今日が防災の日とされているのは、おそらく関東大震災に因んでいるのだろう。個人的な経験としての災害ということでは、やはり2011年3月11日の震災だ。あのとき表立って生活物資を買い漁る動きは少なくとも自分の身の回りでは見られなかったが、気がつけば品薄のものがあれこれあるという状況だった。以前にも何度か書いているが、私は勤め先の同僚に誘われてトレッキングに出かけていた時期があり、あの震災を機にその当時に使っていたリュックサックに非常時の持ち出し用の品々を入れておいた。そのなかには缶詰類やフリーズドライの食品類もあった。そうした非常袋のことはこのブログの2011年3月14日に記述がある。フリーズドライ品のほうは賞味期限を気にしながら結局消費してしまったのだが、缶詰類はそもそも口にする食習慣がなかったのでそのままリュックのなかに放置して、放置したことを忘れていた。

7月の最終日曜日に地元の農協のイベントで枝豆の収穫体験というものがあり、夫婦で参加した。そのときに参加者が準備するもののひとつに軍手があった。自分の庭などというオツなものがないので、軍手との縁もほとんどない。それでも、確か非常袋に何組か入れておいたはず、と物入れの奥から非常袋代わりのリュックを取り出した。リュックの中身を全て出してみるとサンマとか鮭の缶詰が現れた。購入してからはや5年数か月。どれも賞味期限を2−3年過ぎている。これは廃棄かなと思ったが、妻は大丈夫だと太鼓判を押す。

あれから一か月。昨日の弁当に缶詰のサンマらしきものが入っていた。いつものように職場の自分の席で弁当を平らげ、帰宅する。妻に弁当のサンマのことを尋ねると、あの缶詰だという。
「美味しかった?」
「・・・はい」
こういう場合、こういうよりほかにどうしようもない、と思うのである。食べてから丸一日が過ぎたが、今のところ身体に異常は生じていない。

ちなみに、手元にある『マギー キッチンサイエンス』によると
「缶詰の魚は冷蔵しなくてもほぼ永久に保存できるうえ扱いやすいため、魚の保存食品としては最も多く利用されている。」(232頁)
のだそうだ。「ほぼ永久」なので、消費期限というものは便宜的なものでしかないのかもしれない。 

今日は防災の日。非常袋の中身を点検して、足りないものを補充する、なんてことをしている人も少なくないのではないか。気にするかしないか、という問題なのだろうが、缶詰の消費期限は無視しても大丈夫かもしれない。