同窓会に参加するため、京都を訪れる。同窓会といってもよく知らない人ばかりで、名簿上は230名ほどが登録されているが今回の参加は9名。参加人数の過去最低を更新とのこと。しかも、9名のうち1名は我が妻なので、実質8名。参加者が少ないのは、ひとつには会員の高齢化で外出がままならない人が増えたこと、ひとつには関西在住が少ないこと、もうひとつには大学関係者が多いので入試の時期の今時分は多忙な人が多いこと。私は同窓会のようなものに関心がないのだが、今回の会場が京都大学の楽友会館だったので、どのようなところか見てみたいと思って参加した。楽友会館といえば、現在受講中の万葉集講座の講師のひとりである永田和宏先生が奥様の河野裕子さんと出会った場所なのである。だからどうということではないのだが、これも縁かもしれない、なんて。
英国留学にまつわる同窓会は、今回のものが大学全体の日本人会のようなもの。以前は会費制の時代もあったが、そんなふうに敷居を高くできるほど魅力のある組織ではないので、いつの間にか会費云々は言われなくなった。もうひとつは留学先のビジネススクールのもの。もうひとつは非公式ながら英国の大学全体の留学経験者の集まり。他にもブリティッシュカウンシルが音頭を取って何かやっているかもしれないが、自分が関わっているのはその3つだけだ。英国の大学全体の非公式のほうはタッチラグビーのチームを作って活発に活動していた時代もあったが、今はすっかりご無沙汰である。私は運動というものを殆どやったことがないのだが、タッチラグビーは、それなりに楽しかったとみえて、このブログにも過去6回(2010年5月29日、2010年6月6日、2010年6月10日、2010年7月9日、2010年7月11日、2011年12月22日)登場している。ビジネススクールのほうは同学年と前後の学年だった人たちが非公式に集まって飲み食いやゴルフをすることもあるが、ゴルフのほうは自分がやらないので参加しない。直近は一昨年8月に会食をした。
今日の回は参加者が少なかったので、各自の自己紹介をすることになった。話のなかできっかけがあれば質疑応答のようなことになり、そこから話が広がったりもして、思いの外楽しい時間になった。楽しいと感じたのは他の出席者も同じだったようで、予定の時刻を1時間ほど超過してお開きとなった。同じ大学に留学していたという以外に何の共通点もない人たちの集まりなので、話が現在形にならざるを得なかったのが良かったのだと思う。また、自身の体験に基づいた話にならざるを得ず、結果として中身の濃いものになったのも良かった。