熊本レポート

文字の裏に事件あり

天草の高校生に問われる天草出身の長老らの「常識と良識の24日」

2023-08-22 | ブログ
 何ら周囲に利害関係のない高校生なら直ぐに気づくだろうが、今回の天草広域連合における新ごみ焼却処理施設の建設及び運転管理の落札候補との契約は、その道筋からして「正当性がない」と断言され、妥当とする側から出る反論は非論理的で屁理屈。即ち、連合長である馬場昭治天草市長の該当事業での執行、そして執行承認を宣言した濱洲、野崎、澤井組合議員らは勿論、承認議会目前で寝返った桑原、何川議員の賛成(契約承認)には何ら大義、正義など、そこには不存在。勿論、彼らは首長、自治議員で有り、そこに責任が存在するとしたら政治社会レベルが極めて低いと見る支持した市民。



 技術評価が前代未聞の赤点一歩前という31・54点でも頭を傾げるが、そんな超低評価の焼却処理施設の建設及運営を落札率99・7パーセントの335億円(公取の非談合限界落札率80%からだと61億円の無駄)で買うという意向とあっては、全国の関係者による失笑、嘲笑、そして各界での活躍を終えた天草出身の長老らからの「天草の良識、常識はどうした?」との怒り、憤りは当然。
 24日の議決組合議会を前に濱洲、澤井、野崎議員の賛成派らは「着工が遅れると現施設の補修整備費から莫大な負担を住民に強いる」と反対派を批判したが、その主張からの補修費用は約3億円程度。
 だが先に述べた倫理的な理想論からの61億円の無駄について会計検査院次第としても、下記に示す約15億円の疑惑的な損失は明らかに想定される。それを知らずして賛成派への寝返りと考えると、「ひこ丸での連合長からの餌は何だったか」と二人の組合議員への見返り条件を想定するが、「条件は飲み喰いだけで理解した」と言われると、上天草市民の罪として「議員資質0」との結論に至る。即ち、理解を求める根回しに欠けていると執行部を批判して、飲み喰いで簡単に理解したとなると、内容はどの程度のものかと説明責任が二人には浮上する。



 そもそも複数の作品による選考、選定を趣旨とする公募プロポーザルの入札が、随契とも見られる1社入札に至った背景には、連合長による宮城大学の北辻󠄀教授を選考副委員長に据えたことなど、「自分の利権という思惑を通そうとした」とまでは言わなくとも、ネットワーク時代の随契で生まれた「公共事業に対する不遜の姿勢」が連合長に在ったのは確か。
 何ら細かな条件も付けず松坂牛と大間のマグロとの味比べと同じく、ストーカー型とシャフト型とを土俵に上げたり、また設計図書通りの「20年間の灰処理負担責任」を却下させた事が1社入札に至った原因だが、この不遜の姿勢に現反対派組合議員が甘かったのも一方の問題。勿論、法的な対抗措置は結果後だが、無抵抗なら住民代表としての資格はなく、多数反対派も目くそ鼻くそという結論となる。
 先の灰処理負担責任の5年間短縮は、仕様書及び設計図書の変更で有り、入札法のルールからだと入札中止。
 また同5年間短縮の理由について、連合長は「入札枠の拡大にあった」と7月の臨時議会で答弁しているが、この修正は入札締め切り後であり、「虚偽答弁」として刑事罰告訴対象。
 そうして考えると、この5年間短縮は官制談合が色濃く、また残り15年間の約16億円(消費税込み)は何処へ行ったかという疑惑も浮上する。
 仮に「15年間分は別途にプール」となると、この約16億円は事業予定費から削除される訳で、落札候補の99・7パーセントは100パーセントを越え、入札は不調で無効という事になる。
 また99・7パーセントの落札率は、1社入札という情報によって実行されたとする常識的な見解を裏付ける噂も飛んでいるが、これは元人吉市長の逮捕で見られた情報漏洩で、即ち公務員法守秘義務に違反し、一般市民に権利を有する告発対象。
 公共事業に詳しい九州大学院の三浦功教授は、「巨額の事業費にも拘らず1社入札というのは不自然。少しでも疑問が浮上すると、入札のやり直しが当然」と語っているが、それが常識であり良識。
 こうして再々、該当事案を検証すると、大笑いされる落札候補との契約締結が妥当とは決して見えて来ないのだが、8月7日に「ひこ丸で楠本県議を交えて連合長(天草市長)と飲食した上天草市の桑原、何川組合議員が翌日には心変わりしましたと連合長に報告に至った理由、根拠」は、組合議員として天草住民への説明責任が在る。
 楠本県議の仲介も、ここまで述べた点から滑稽な登場だが、多額な見舞金で営業増額を図って来たと業界で噂の九州テクニカルとの絡みを想定させる程、この楠本県議のひこ丸での会食は吉本興業的。
 これらの検証には併せてとなるが、話題となっている下請け、資材納入業者を含めて関心表明企業についても、開示請求で明らかにすべきで有り、ここまで疑問、疑惑を抱えながら契約締結の事業だけに会計検査院の調査にも注視し、そのためにも非論理的な承認理由の裏取りとして、先に述べた疑問点は組合議会、そして天草、上天草両市議会で質していく必要がある。 
 最早、天草出身の長老らからの「天草の常識、良識はどうした?」という憤りの前提として、24日の契約締結の承認は、そこに正義も大義もないと断言。過去の厳しい時代での教育熱心な親、その愛情からの向学心、天草出身者らの本土での活躍はどうあれ、該当問題の根源は離島過疎が上から下まで公的支援を受けての現在の風土。そこで最早、県外天草出身の長老らの期待は高校生と個人的な見解を添えるが、住民監査請求は君ら高校生でも可能である。改めて議会の審議で最後に賭けるとして、契約締結の停止を求めての君らの監査請求も1つの手段。それを成すか、それとも親と同じく正義なくとも飯は喰えるで通すか、それは君らが目指す明日次第…。