●2021年11月から見て来た天草広域連合の新ごみ処理施設事業であるが、8月26日の同協議会の感想を某新聞記者が「場当たり執行の結果が糞詰まりの状況」と語った。023年6月の鳥居熊本大学教授ら審査会が赤点に近い31・54点の審査評価を下した業者が、落札率99・7パーセントという368億5千万円で落札した時、全国の関係者(自治体・メーカー)から大嘲笑が起きた。それから1年後、いやスタートから3年経過しても恥の上塗りである。
(賠償請求相互不要の合意を否決した天草広域連合協議会・熊本日日新聞)
(賠償請求相互不要の合意を否決した天草広域連合協議会・熊本日日新聞)
●先の爆笑を買った入札の結果に天草出身の長老らも「天草の正義、大義はどうした」と怒りの声を挙げたが、原因は住民不在の自治。主に責任が問われても2月には「現職再選」と想定して述べて来た通り、それは悪しき天草の風土。先ず住民に社会的責任の認識が極めて薄い点、それを良しとして情報の周知、開示を公的執行側が怠っている点が最大の原因。勿論、執行のチェック役である野党議員が、同務めとして不在というのも住民には不幸。その根拠というのが同落札者との契約は賛成多数で一度は承認されていた点で、住民の監査請求がなければ「虚偽提案」も隠蔽されて事業は執行という現実。
●021年から同事業に対する変事は何回か取り上げて来たが、ここに至っては「契約破棄」を改善策として住民にとっての公共、環境事業とは何かを理解する限られた人々の今後。
●そもそも元凶は「官製談合」という疑惑の見解にあるが、「訴訟合戦となれば連合側の不利も予想」(馬場昭治連合長談)は、それは連合側の不利ではなく、連合長及び同周辺の不利。自治法第96条(協議会の要決議)に違反での行為も問題ながら、「賠償責任は相互で要求しない」という合意は違法として、契約解除で発生する再稼働までの損害金約17億円を含む損失は、直ちに契約解除の業者に請求するのが妥当で、そのためにも早急に臨時協議会を開き決議しての執行が求められる。これに反対するは住民負担説側と公表し、速やかな協議会の開催が必要。これが1ヶ月、2ヶ月も延びるようでは反連合側の議員も「糞詰まりの共犯」と言える。
●それでは損害賠償を請求する相手の業者だが、天草広域連合は意外、異例な契約を交わしたと記憶する。これも疑問を解く糸口に想定するが、契約は施設建設と運営管理の二つの契約で交わされた。契約解除の理由とされた虚偽提案は、即ち灰処理問題は九州テクニカルメンテナンス(熊本市東区)との運営管理での契約で在り、損害賠償は九州テクニカルメンテナンスに請求するのが妥当。その理由は、常識的な要求からスタートし、仮に訴訟合戦となり、連合側に火が飛んでも、住民側の被害者とする連合側は中に非が在っても冷静に法の審判を受けるだけの話。即ち、真ともな連合には約17億円の請求権は存在する訳で、非が現在の連合会に存在しても、また川崎技研を含めた非が認められても請求権は常識的な連合側に在る。この訴訟の中で、021年からの不可解な部分が解明されると、そう想定する。裏を返せば、それを隠蔽で通したいのが訴訟否定組。
●次に虚偽提案、申告は競争入札法の根幹に関わる重大な問題。この違反行為は単に天草広域連合の問題に留まらず、天草下水道課、いや熊本県、全国市町村、国交省の発注工事の参加資格にも影響し、その処分、通報は義務。それを2ヶ月も放置して疎かにし、棚上げする自治体、連合側が問題で、同連合会協議会には速やかな実施が求められる。
●また同連合会には「飲酒運転で解雇」という事例もあるが、福山市の現地を視察し、同時に福山市の「灰の搬入」に対する見解を聞きながら、その真実を隠蔽、隠匿して契約の決議を図らせた連合職員は自治法、地方公務員法からして違反。これを放置する理由とは何なのか。公正、公平からして処分は当然で、連合協議会は速やかに協議、決議する必要がある。
●021年から見て来て、常識通りに動かないのが天草広域連合。そこは冒頭で述べた某記者の「自治法抜きの場当たり執行、そして糞詰まり」の見解通りだが、先に述べた3つの課題が涼しい秋を迎えても執行出来ないようでは、住民の意識からして反連合会の協議会議員、関係3市町における議員の重大問題で、彼らも「糞詰まり」の仲間。それが成せたら、「それでも現職再選の悪しき天草の風土」を撤回…。