万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

国民は巨額の財政出動を望んでいるのか?

2009年04月11日 15時14分33秒 | 日本政治
いいのかな 国債44兆円、税収上回るかも 戦後初 (朝日新聞) - goo ニュース
 国債の発行額が税収を超えるとは、異常事態としか言いようがありません。常識的に考えれば、後から巨額の増税が待っているということになるのですが・・・。

 政府は、国庫をまるで自分の”お財布”のように考えているようですが、財政とは、国民の税負担によって賄われるものであり、国民からの預かりものです。国債の発行は、政府の借金ではなく、結局は、国民の借金なのです。現行の政治制度で問題となるのは、借金の債務を負う人と、借金を決める人とが違うところにあるのかもしれません。議会制度の始まりに、国王に対する課税同意権があったことを考えますと、現在の政治制度の方が、負担者の声が反映され難い制度なのです。

 世論調査であれ、巨額の財政出動について国民が心から賛成しているのか、政府は、意見を聞く機会を設けるべきと思うのです。このままでは、将来、国民も企業は、増税に押しつぶされてしまいそうです。

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コメント (6)
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