万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

中国への北朝鮮の支援要請―まさか軍資金では

2010年05月18日 15時50分36秒 | アジア
中国、金総書記の大規模支援要請断っていた(読売新聞) - goo ニュース
 ここ一カ月ぐらいの間に、北朝鮮の不穏な動きが頻繁に報じられるようになりました。韓国の哨戒艦の沈没事件も、北朝鮮の魚雷によるものと断定されたようです。

 こうした”きな臭い”事件が相次ぐ中、北朝鮮の金総書記が中国を訪問し、大規模な支援を要請したものの、断られたとする情報が伝わっています。この大規模支援、もしかしますと、軍事行動を起こすに際しての、資金援助の要請ではなかったのかと疑うのです。北朝鮮は、デノミの断行と失敗により、経済状況がさらに悪化したとの指摘があります。このため、軍資金ではなく、通常の経済支援である可能性ももちろんあります。しかしながら、経済が行き詰まっているならばなおさらのこと、北朝鮮が、起死回生を期して戦争という”賭け”に出るシナリオも否定はできません。”大規模な支援”という表現は、一般的な予算を大幅に超える支出が見込まれていることを暗示しているようにも思えるのです。

 この憶測が外れていることを望むばかりですが、かの国の独裁国家という体質を考えますと、北朝鮮の暴発には、充分な警戒と注意を払う必要があるのではないでしょうか。

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