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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

エバ・ブラウンはユダヤ系?-DNA鑑定が歴史を明かす

2014年04月06日 15時32分03秒 | 国際政治
 イギリスのテレビ局は、今月9日に、ヒトラーの妻として最後を共にしたとされるエバ・ブラウンが、ユダヤ系であったとする番組を放送する予定なそうです。エバ・ブラウンが使用した櫛に付着していた髪の毛のDNA鑑定を根拠として。

 今日、DNA鑑定技術の向上によって、これまで謎とされてきた歴史上の事件が解明されたり、定説が覆される可能性が飛躍的に高まりました。ヒトラーについても、近年、親族のDNA鑑定が実施され、中近東系の血を継いでいるとする調査結果が発表されたはずです。エバ・ブラウンもまたユダヤ系となりますと、ヒトラーが力説した”ゲルマン民族優越主義”とは一体何であったのか、そして”ユダヤ人迫害とは何を意味したのか”、ドイツ人のみならず誰もが頭を抱え込んでしまいます。第二次世界大戦においては罪なき人々の多くが犠牲となったのですから。しかしながら、その一方で、DNA鑑定の結果は、ありのままの歴史を再現する貴重なカギとなります。エバ・ブラウンが自らの出自を認識していたかどうかは今後の調査を待たなければなりませんが、仮に知っていたとするならば、ナチス政権の反ユダヤ主義は、これまでとは違う説明を要することになりましょう。

 DNA鑑定が開いた歴史の扉は、果たして、どうのような歴史の真実を人類に明かすのでしょうか。如何なる真実であっても、我々はそれを素直に受け入れるべきではないかと思うのです。

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コメント (2)
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