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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

中国の手先となったSEALDsと中国に抵抗する台湾学生

2015年08月02日 15時07分22秒 | アジア
台湾の学生座り込み 与野党、「中国色」強い学習指導要領の改定撤回を協議するも物別れ
 日本国内では、学生団体であるSEALDsが、安保法案反対運動の一環としてデモを組織しております。本人達は否定しつつも、その中枢は民青を中心とした共産党系組織と目されており、いわば、中国の”手先”、あるいは、”先兵”の役割を担わされています。

 その一方で、台湾では、教科書の学習指導要領をめぐり、中国の歴史観が浸透しつつあることに危機感を感じた学生達が、教育部の敷地に侵入し、座り込みを行うといった抵抗を開始しております。今日、日台の同年代の若者が、全く、正反対の立場で学生運動を展開しているのです。SEALDsは、自らを”自由と民主主義を護る盾”と自称しているようですが、共産党系の組織である限り、それが、偽りであることは中国自身が自らの行動で証明しております。中国国内では、民主化の活動家達は当局から徹底した弾圧を受けており、政治的な自由が中国国民に存在しないことは否定のしようもありません。中国に対する警戒心の強い日本国では、おそらく、SEALsを支援している同世代の若者は少数でしょうし、他の世代の日本人の大半も、この団体を極左が主導する活動団体と見なしております。にもかかわらず、SEALDsは、あたかも日本の若者を代表するかのように振る舞い、マスコミも、そのイメージを振りまいているのです。中国に媚び、その虎の威を借りている、あるいは、背後で操られているSEALsが、”悪しき権力と闘う正義の若者”のはずもありません(弱者の味方のふりをした強者の追従者…)。

 日本国には、中国に抵抗する台湾の学生と協力し、共に中国の野望に立ち向かおうとする学生はいないのでしょうか。積極的な行動としては現れなくとも、日本人の多くは、真の意味で民主主義と自由を守ろうとする台湾の学生達を応援していると思うのです。

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コメント (2)
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