天津爆発現場で神経ガス=空気中から高濃度検出―中国中央テレビ
密かに保管されていた化学物質が、何らかの人為的な行為によって大爆発を起こし、多数の死傷者を出すに留まらず、シアン化ナトリウムや神経ガスまで検出されるとなりますと、天津爆発事件の謎は深まるばかりです。
とは言うものの、情報隠蔽と統制にかけては鉄壁ともされる中国でも、こうした大事件が発生しますと、漏れ伝えられる情報から隠されてきた闇の一端が垣間見えることがあります。神経ガスの検出につきましても、その処理のために、軍の専門部隊が派遣されたそうです。このことは、中国が、化学兵器を使用する戦争を想定していることを示唆しています。しかしながら、1993年に成立した化学兵器禁止条約では、化学兵器の使用のみならず、開発、生産、貯蔵も禁じられており、中国も締約国の一国です。もちろん、神経ガスは、爆発による化学反応によって生成された可能性も高く、中国が化学兵器を保管していたとは断定できませんが、倉庫の保管されていた化学物質の中には化学兵器の原材料となる物質が含まれていた可能性もあります。また、化学兵器処理の専門部隊は、交戦相手国の使用に対する解毒といった防備を目的として設立されており、必ずしも使用を目的としている部隊でははいのかもしれません(おそらく、何処の国にも、化学兵器処理を専門とする部隊はあるのかもしれません…)。その一方で、国際法の順法精神の低い中国以外に条約で禁じられている化学兵器を使用しそうな国も見当たらず(内戦で化学兵器が使用されたシリアでも、現在は破棄へ…)、事故現場での神経ガス検出に加えて、軍の専門部隊の出動は、周辺諸国に不安を与えております。
ネット上では、事故調査委のトップに対する取り調べのみならず、江沢民派の関与を疑う情報も流されていますが、中国政界の権力闘争まで絡んでいるとなりますと、何ともきな臭くなります。危険物質の保管目的次第では、内乱に際しての使用も可能性としては否定できずません。歴史には、しばしばその後の行方を左右する転機となる謎の事件が発生することがありますが、天津爆発事件も、その一つに名を連ねることになるのではないかと思うのです。
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とは言うものの、情報隠蔽と統制にかけては鉄壁ともされる中国でも、こうした大事件が発生しますと、漏れ伝えられる情報から隠されてきた闇の一端が垣間見えることがあります。神経ガスの検出につきましても、その処理のために、軍の専門部隊が派遣されたそうです。このことは、中国が、化学兵器を使用する戦争を想定していることを示唆しています。しかしながら、1993年に成立した化学兵器禁止条約では、化学兵器の使用のみならず、開発、生産、貯蔵も禁じられており、中国も締約国の一国です。もちろん、神経ガスは、爆発による化学反応によって生成された可能性も高く、中国が化学兵器を保管していたとは断定できませんが、倉庫の保管されていた化学物質の中には化学兵器の原材料となる物質が含まれていた可能性もあります。また、化学兵器処理の専門部隊は、交戦相手国の使用に対する解毒といった防備を目的として設立されており、必ずしも使用を目的としている部隊でははいのかもしれません(おそらく、何処の国にも、化学兵器処理を専門とする部隊はあるのかもしれません…)。その一方で、国際法の順法精神の低い中国以外に条約で禁じられている化学兵器を使用しそうな国も見当たらず(内戦で化学兵器が使用されたシリアでも、現在は破棄へ…)、事故現場での神経ガス検出に加えて、軍の専門部隊の出動は、周辺諸国に不安を与えております。
ネット上では、事故調査委のトップに対する取り調べのみならず、江沢民派の関与を疑う情報も流されていますが、中国政界の権力闘争まで絡んでいるとなりますと、何ともきな臭くなります。危険物質の保管目的次第では、内乱に際しての使用も可能性としては否定できずません。歴史には、しばしばその後の行方を左右する転機となる謎の事件が発生することがありますが、天津爆発事件も、その一つに名を連ねることになるのではないかと思うのです。
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