原爆投下、正当化に疑問=英BBCの広島70年報道
本日8月6日は、70年前、人類史上、初めて原子爆弾が広島に投下された日です。原爆投下の日を前にした5日、連合国の一員であったイギリスのBBCでは、原爆投下の正当性に疑問を呈する電子版記事を報じたそうです。
第二次世界大戦の勝敗が決せられた後、戦勝国である連合国は、速やかに国際軍事法廷を設け、敗戦国の戦争犯罪を厳しく問うことになります。有罪のの判決を受けた敗戦国国民の多くは刑罰に処せられ、戦争犯罪者とされたのです。サンフランシスコ講和条約によって戦犯問題は解決したものの、この判決は今なお燻り続け、中国などは、東京裁判を持ち出しては日本国を”犯罪国家”として断罪する根拠として利用しています。その一方で、戦勝国側の戦争犯罪の多くは不問に付されましたので、裁判としての公平さに欠けていたことは、内外の識者の多くが指摘するところです。無差別都市空爆と共に原爆投下もまた、罪なき民間人の多くの命を奪ったのですから、戦争法違反とも見なされるのも故なきことではありません。もっとも、ロシアでは、プーチン大統領の側近が、アメリカの原爆投下を「法廷で裁かれるべき」と述べたと報じられていますが、この発言は、日本国の擁護のためでも、国際社会の発展のためのものでもなく、第二次世界大戦における旧ソ連邦の対日勝利の役割を誇大に宣伝すると共に、日米間の離反を狙った陽動作戦の一環なのでしょう。仮に”神の視点”が存在するとすれば、ロシアもまた、それに耐えられるとは思えないからです。
”神の視点”というものが、良心とも言うべき人間の偏りのない”客観的な視点”に通じるとしますと、第二次世界大戦から70年を経た今日、歩みは遅いものの、ようやく先の大戦をこの”超越的な視点”から評価する見方が広がりつつあるように感じます。そしてこの”超越的な視点”の獲得は、過去の罪をお互いに詰り合うのではなく、戦勝国を含むすべての諸国に反省をもたらすと共に、過去の罪に対する相互の許しを、そして将来の平和と安定に向けた建設的な協力を促すのではないかと思うのです。
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第二次世界大戦の勝敗が決せられた後、戦勝国である連合国は、速やかに国際軍事法廷を設け、敗戦国の戦争犯罪を厳しく問うことになります。有罪のの判決を受けた敗戦国国民の多くは刑罰に処せられ、戦争犯罪者とされたのです。サンフランシスコ講和条約によって戦犯問題は解決したものの、この判決は今なお燻り続け、中国などは、東京裁判を持ち出しては日本国を”犯罪国家”として断罪する根拠として利用しています。その一方で、戦勝国側の戦争犯罪の多くは不問に付されましたので、裁判としての公平さに欠けていたことは、内外の識者の多くが指摘するところです。無差別都市空爆と共に原爆投下もまた、罪なき民間人の多くの命を奪ったのですから、戦争法違反とも見なされるのも故なきことではありません。もっとも、ロシアでは、プーチン大統領の側近が、アメリカの原爆投下を「法廷で裁かれるべき」と述べたと報じられていますが、この発言は、日本国の擁護のためでも、国際社会の発展のためのものでもなく、第二次世界大戦における旧ソ連邦の対日勝利の役割を誇大に宣伝すると共に、日米間の離反を狙った陽動作戦の一環なのでしょう。仮に”神の視点”が存在するとすれば、ロシアもまた、それに耐えられるとは思えないからです。
”神の視点”というものが、良心とも言うべき人間の偏りのない”客観的な視点”に通じるとしますと、第二次世界大戦から70年を経た今日、歩みは遅いものの、ようやく先の大戦をこの”超越的な視点”から評価する見方が広がりつつあるように感じます。そしてこの”超越的な視点”の獲得は、過去の罪をお互いに詰り合うのではなく、戦勝国を含むすべての諸国に反省をもたらすと共に、過去の罪に対する相互の許しを、そして将来の平和と安定に向けた建設的な協力を促すのではないかと思うのです。
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