「南シナ海」で自制を=米、埋め立てなど「三つの中止」提案へ―ASEAN外相
南シナ海における中国の強引な行動は周辺諸国の反発を招いており、マレーシアのクアラルンプールで開かれていたASEAN外相会議でも、中国に対して自制を求めることで一致したと報じられております。また、フィリピン外相を通して、アメリカが中国に対して三つの中止-埋め立て、建設、挑発的行動-を求める方針であることも明らかとなりました。
中国が国際社会において脅威と見なされる最大の理由は、国際法を護る意思が欠如しているからに他なりません。中国にとりまして、自らの欲望―”中国の夢”―をあくなく追及するには、国際法は行く手に立ちはだかる障害物でしかありません。一方、仮に、国際社会を一つの社会として捉えてみますと、国連憲章は、様々な欠陥を内包しつつも、カオス状態に基本的な秩序を与える”憲法”の位置にあります。全ての国連加盟国は、憲章上に明記された権利と義務を要するのであり、この点に鑑みますと、武力で一方的に現状を変更しようとする中国の行動は、憲章違反の”違憲”と判断せざるを得ないのです。もちろん、国際社会と国家を同列に扱うことは出来ませんし、統治機構としての国連の能力には限界はありますが、中国の暴力主義的な行動は、共通の法を紐帯として形成されている今日の国際社会を引き裂き、法の支配から人の支配へと次元を転落させてしまうのです。今日の国際社会においては、主権平等と法の支配は表裏一体にありますので(法の下の平等…)、法の支配の消滅は、中国による周辺諸国の一方的に権利侵害、並びに、属国化を帰結することでしょう。中国が、アメリカや国際社会の介入に反発するのは、普遍性を破壊してアジアを他の地域から引き離し、自らの”支配地域”として囲い込むことを意図しているからです。
現在、国際社会は、戦後、多くの人々の努力と犠牲の上に築き上げられてきた、法の支配に裏打ちされた秩序が破壊される瀬戸際に立たされております。今こそ、危機感を共有する諸国は手を携えて、中国による秩序破壊行為を阻止しなくてはならないと思うのです。
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中国が国際社会において脅威と見なされる最大の理由は、国際法を護る意思が欠如しているからに他なりません。中国にとりまして、自らの欲望―”中国の夢”―をあくなく追及するには、国際法は行く手に立ちはだかる障害物でしかありません。一方、仮に、国際社会を一つの社会として捉えてみますと、国連憲章は、様々な欠陥を内包しつつも、カオス状態に基本的な秩序を与える”憲法”の位置にあります。全ての国連加盟国は、憲章上に明記された権利と義務を要するのであり、この点に鑑みますと、武力で一方的に現状を変更しようとする中国の行動は、憲章違反の”違憲”と判断せざるを得ないのです。もちろん、国際社会と国家を同列に扱うことは出来ませんし、統治機構としての国連の能力には限界はありますが、中国の暴力主義的な行動は、共通の法を紐帯として形成されている今日の国際社会を引き裂き、法の支配から人の支配へと次元を転落させてしまうのです。今日の国際社会においては、主権平等と法の支配は表裏一体にありますので(法の下の平等…)、法の支配の消滅は、中国による周辺諸国の一方的に権利侵害、並びに、属国化を帰結することでしょう。中国が、アメリカや国際社会の介入に反発するのは、普遍性を破壊してアジアを他の地域から引き離し、自らの”支配地域”として囲い込むことを意図しているからです。
現在、国際社会は、戦後、多くの人々の努力と犠牲の上に築き上げられてきた、法の支配に裏打ちされた秩序が破壊される瀬戸際に立たされております。今こそ、危機感を共有する諸国は手を携えて、中国による秩序破壊行為を阻止しなくてはならないと思うのです。
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