タリバンの残酷―戦争と正義

若いアフガン女性の無惨な顔を表紙にしたタイム誌　英断か戦争ポルノか(gooニュース・ニュースな英語) - goo ニュース
　平和主義者の人々は、正義の戦争などない、と声高に主張します。しかしながら、タリバンが１８歳の女性に加えた残酷な仕打ちは、”誰が、哀れな女性たちを救うのか”、という根本問題を、人類に、突き付けられているように思えるのです。

　女性の味方のはずのフェミニスト達も、戦争を絶対悪と決め付けて、武力による救済など視野に入っていません。戦争をするのは、”野蛮な男性”、ということなのですから。一方、人類の歴史を紐解きますと、戦争であれ、抵抗であれ、残酷な支配と闘い、あるいは、虐げられている弱者を力で救済した事例は枚挙にいとまがありません。戦争は悪と決め付けて、非人道的な行為に見て見ぬふりをするが正義、という見解も、見殺しの罪の謗りを免れることはできないのです。

　アフガン戦争では、アメリカを始め、参加諸国の若者たちの尊い命が失われました。このため、タイム誌の表紙はアフガン撤退論と絡み、政治的な議論を呼んでいるようです。タリバンの復活が、残酷な支配の永続化を意味するならば、タリバンとの闘いに正義はない、と言い切ることはできません。そうして、もし、軍を撤退するならば、タリバン支配を終わらせる何らかの手段を、人類は、準備しなければならないのではないでしょうか。

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