みんなの畑だより

柴田農園より、日々ののんびり畑便り。無農薬無化学肥料で育つ元気な野菜と畑、暮らしの記録。

田んぼの仕事・我田引水

2008-05-25 23:26:30 | Weblog
今日はお義母さんが来てくれたので、はなをあずけて二人で田んぼへ。

世間はほぼ田植えが終わり、田んぼにはなみなみと水が入っている状態ですが、我が田んぼは↑やっぱりない・・・
私たちが作っている田んぼは谷津田で、水は山からの湧き水・雨水が頼り。しかもその細い流れを何軒かで共有しているので去年も水の溜まらないことにとっても苦労したのでした。

そういうわけで田んぼに着いてまずやっとことは、水を盗む。他人様の田へ向かう水流を少し止め、うちの田につながる水路を掘らせていただきました。
もちろん水は誰のものでもありませんが、今のように農業用水が整備されていなかった昔はやはり水の確保に苦労したようです。「昔は田植えが終わるまでは人相が違った。水を盗られないように夜も田んぼで寝たもんだ」と、茨城弁が強くて7割くらいしか理解できませんでしたが昨年隣の畑のおじさんが言ってました。
新参者の私たちが我田引水なんてして良いのだろうか、不安を抱きながらも、とにかく水がないと始まらないのが田んぼ。迷わず作業を進めます。
本日の作業は畦塗り。
田んぼのふちの部分にぐるっと水を回し、耕してトロトロとなった泥を田んぼの境(畦)の側面に塗り、水漏れを防ぎます。なかなか、いやかなり疲れる作業です。しかしながらこれをしないと水が溜まらない・・とにかくせっせと進めていると、先程私が作った我田引水路のそばでばーちゃんが何か言ってるではありませんか!まさか早々に怒られてしまうのか、とびくつきましたが、まさにその逆。水をもっとしっかり引き込め、との助言でした。まず、他人様の田に向かう水流を完全に止め、私の掘った未熟な水路を手直ししてくれ、さらに別方向からも水路を掘り引き込め、というのです。言われたとおりやってみると、入る入る溜まる溜まる・・・去年の苦労が嘘のよう。
実はそのおばあちゃん、以前はこの田んぼを作っていた方で大変詳しい。田んぼの癖もよくわかってるし、その対処方法も実践済み。素晴らしい人に会えました。「水が溜まったら明日には代掻き(水の溜まった水田を耕しならし、田植えの準備をすること)しちまいなよ。そうじゃないとまた抜けちまうから」とまたありがたい助言を頂き、去っていきました。ありがとう、おばあちゃん。またよろしくお願いします。
問題が一気に解決した、気持ちの良い午後でした。