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知り合いの出版記念飲み会。

昨日は、知り合い=飲み友達のM女史が『エイジング イン プレイス・・・・』(新評論)を先週出版したので、

そのお祝いの会を、国分寺で開いた。

祝うメンバーは私だけ。

つまり、さし飲み!

19時に、国分寺駅で待ち合わせる。駅から歩いて3分のところに、昭和30年代にタイムスリップできる店がある。

遠方よりいらっしゃったお客様には、必ずこのお店を紹介する。

冷房のない店。

昔から冷房のない店。

昔からずっと節電モードで、カウンターには、お客さん専用の団扇が。

彼女は、デンマークの高齢者住宅の研究者。

今回の本は、博士論文がベースになっている。

提出前に、全て小生が目を通し、多くのコメントをした。

もう数年前のこと。

博論では、オランダでの調査研究はなかったが、今回の本では、オランダの社会保障政策(AWBZ)

をはじめとし、高齢者住宅政策の研究成果がふんだんに取り入れられている。

 

彼女の研究は、高齢者住宅政策なり、介護政策の望ましいあり方を追求するスタイルである。

従って、私の研究スタイルとはかなり異なっている。

デンマークが推し進める高齢者住宅政策の素晴らしさ(エイジング イン プレイス=地域居住)を、実証的に説き明かす。

私なら、デンマークの目指す政策の方向性を評価しつつも、おそらくその限界なり、コスト的な困難さを指摘するだろう。

そのような影の部分に対するツッコミは一切ない。

そのため、とても分かりやすい。

一般の読者もさることながら、今、介護保険制度のリニューアルを積極的に進めようとしている厚生労働省にとっても、ウェルカムな研究書となっている。

 

昭和30年代のレトロな店を2時間で切り上げ、今度は、歩いて1分のところにあるラオス・タイ料理の店へ。

ラオスの焼酎=ラオ・ラーオを飲みながら、この記事に書いたような話をする。

 

彼女の本はいつもそうであるが、本人の意図とは違うところで、評価されることもあって、その事を、直接、素面で批判するマスコミ関係者もいるとのこと。

そんなストレート系の人は一人しかいないが。

 

このブログにも何度か登場したI・S教授の昨年の単著『介護保険論』に外国の介護政策に関して1つの事例だけを紹介している。

Mさんが前著で紹介していた、デンマークのある自治体では軽度者へのサービスは提供していないという事例。

I教授は、デンマークでも、介護ニーズの低い高齢者には、公のサービスは提供しないよ、だから日本でも軽度者には、サービスを提供しなくてもいいんじゃない!という論調だ。

これも本人の意図とは違うところで評価される例だ。

小生は、デンマークについて良く知らないが、最近Yさんという方の書いた論文を院生と読んで、デンマークもスウェーデンと同様、高齢者ケアのサービス水準が、自治体によって激しく異なることを知った。

つまり、軽度者にもフォーマルサービスを提供している自治体がありそうな可能性が高い。

スウェーデンではコミューン間格差と呼ぶが、デンマークでは、コムーネ格差と呼ぶことになろう。

スウェーデンではこうした格差をなくすために2002年に大改革が行われた。デンマークではこうした格差を縮小させる政策が実施されているのだろうか。

北欧の高齢者ケアを研究する大学院生がもっと出てきてもおかしくないのだが。。。

こんな話をしながら、11時までおしゃべりした。

辛いのが好きだと言っていたM女史であるが、2時間のあいだに5回ぐらいムセテいたので、

ちょっと辛かったかしらん。

 

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    昨日のアルコール    生中   5杯

                   ラオス焼酎 1杯

 

    今朝の血圧

            右・・・146-91-72

            左・・・149-106-78

 

 

 

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