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大学教授キョトンCブログ!!
シロスタゾール、効くぞー!
と思っていいのだろうか???
"認知症800万人"時代 認知症をくい止めろ ~ここまで来た!世界の最前線~
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0720/
を昨日見た。
多くの視聴者は、<シロスタゾールという薬>が、認知症の進行を食い止める薬なのだと<早合点>してし
まったに違いない。
果たして本当に、<シロスタ>が、アミロイドーβ(βアミロイド)を減少させたのだろうか?
専門的な議論はよく分からない。
小生のシロウト判断ではあるが、<やや勇み足>ではないだろうか。
以下のブログを読むと、<あの番組は、本当に勇み足だったようだ>
http://www.sasaki-chiken.jp/blog/2014/07/post-49-943988.html
このブログの医師曰く
「アリセプトを内服していた患者さんとアリセプト+シロスタゾール(プレタール)を内服していた患者さんの
認知症症状のすすみ方を比較してみたら、アリセプト+シロスタゾールを内服していた患者さんのほうが
症状のすすみ方がゆるやかだった、という内容です。しかも認知症の中等症以上では認められず、初期
の患者さんで認められるのみとのこと。認知症が改善した、治癒した、じゃなくて、認知症症状のすすみ方がゆっくり
だった、しかも初期の患者さんで、という結論」なので、早まってはいけないとのこと。
NHKの番組では、認知症の初期限定の結果であるという説明は全くなかったなあ。
しかも番組の後半は、<ユマニチュード>というフランス人が始めた介護の方法の宣伝オンパレードであっ
た。
ユマニチュードのポイントは
①見つめる
②寝たきりにしない
③タッチする
④穏やかに話しかける
の4点でR.
これって、どの国の介護の現場でもでもやっている<当たり前のことではないの?>
日本人は、いつも外国の<カリスマ>を求めたがる。
フランスの<ユマ兄さん>に罪はない。
崇めたてる日本社会側に問題がある。
番組では、このユマ兄が一度要介護者に話かけると、<車椅子から立ち上がり、初めて歩き始める>様子が
捉えられ、介護職員が感激して大泣きするというシーンが大写しに。
ちょっと、やりすぎちゃうか?
<過剰演出!>間違いない!