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大学教授キョトンCブログ!!
ドイツの介護保険
複雑過ぎて笑ってしまった。
いつも関心を持っているのだが、平時ではなかなか手が出なかった
ドイツの介護保険。
ステイホームのこの時期だから、取り組めたドイツの介護保険の勉強。
ドイツの介護保険を紹介した文献は研究室にあるのだが、
もう古くなっている。
最新の情報は、やはりインターネット。
誰が書いたものか、どこの所属しているのか明記してあるインター
ネット情報は、信用できる。
分からない部分があれば、所属が分かっているのだから電話すればよいし、時間があるなら直接会ってみればよい。
私が注目していたのは、Wさん。ずっとコピーを作業部屋に置いて
いつでも読めるようにしていたが、時間がなく1年以上放置。
先週のZOOMゼミで、ドイツの介護保険と介護手当のことをつい
しゃべってしまったので、突貫工事で勉強。
最近のドイツ介護保険情報は、短いものはたまに目にするが、
本格的なものはWさんだけではないか。
ドイツの介護保険の要介護認定に興味がある。
てゆーか、どの外国の介護制度も<要介護認定を入り口>に
関心を持っていく。
2017年から要介護認定システムがバージョンアップ。旧制度は
たくさん紹介されているが、新システムは、あまり紹介されて
いない。
6つのモジュールが設定され、それぞれのモジュールに項目が
5から15設定されている。それぞれの項目ごとに、状態ごとに
点数化される。自立は0点で完全介護が4点。
最初のモジュールは、どの国にもあるシンプルなもので
<簡単じゃーん>と思った。
モジュールが進むにつれて複雑になり、第5モジュール・
病気または治療への対処 で、ギブアップ。
あまりに複雑すぎて<笑いが込み上げた>
誰が、こんな複雑なこと考えたんねん。
ドイツ人やないかー。
第5モジュールの項目8は自立していると9点。
項目9と10は自立していると6点。
<胃ろう>の項目もある。併用だと6点。
それまでのモジュールは、自立していると3点で分かり
やすかったのに。
最後に来て、またどんでん返し。
6つのモジュールにウエイト付けがなされ、100点満点で
要介護度が計算される。
あまりに複雑過ぎて、2度目の大笑い。
日本と結果的に同じく、5つの要介護ランクに区分され現金給付・
現物給付の金額が決定される。
ゼミZOOMでは、現金給付が現物給付の40%ぐらいと
口走ったのだが、そのことが間違っていなかったことを証明する
のに、まあまあ勉強した。
要介護度によってその割合が違うが、その比率は42%から45.9%。
今後、ゼミでは、40数%と口走ることにしよう!