
8月1日22:56pm 17日くらいのお月さんが出てきました。もっと進んでいるのかもしれないけど、とにかく、ようやくお月さんが東の空から出てきました。1時間くらい前には出てたのかもしれない。
お月さんの右、南東の下の方に赤い火星が輝いています。世間の人が言うほど、大きく見えないし、そんなにロマンは感じないのだけれど、空にくっきりと私みたいな人間でも見つけられる星があるというのは、何だかありがたい。星空と少しだけ友だちになれた気分です。
火星、金星、木星と、何となくわかる星はありますが、他は全く分からなくて、北斗七星とオリオン座くらいしか見つけられない。
ああ、私は星のこと、あまり考えてこなかったし、魅力も感じていなかった。いつかちゃんと勉強したいけれど、そう思っている間に、自分が星になってしまうかもしれないから、せいぜい早くちゃんと学びたいですね。
自然に対して、畏敬の念というのを久しぶりに持った夜なのです。

近ごろ毎日21時ころの帰宅で、自分としては忙しい気分なんですけど、他人から見たら、そんなの甘っちょろいと言われそうですけど、チンタラしていた私の生活としては、やたら帰宅が遅いのです。
それも、ちゃんとした仕事なら、着実に積み重ねればいいのだろうけど、今やっている仕事は、何だか落ち着かないまま右往左往するばかりで、あまり達成感はないですね。まあ、仕方がない(これはつまらないグチです、すみません)。
帰ってくるとき、道端にシカのオスがじっとこちらを見ていました。道を渡ろうというのではなく、自分たちの土地を視察に回っている感じで、私はそこから逃げるようにして帰ってきました。挑戦的な人なら、シカにイジワルしてやろうという人もいるだろうけど、歴戦の勇士のシカだろうから、簡単にあしらわれるでしょう。人間がじたばたしたって、たかが知れているのに、それでも人間は悪あがきするんだろうな。
それからもうしばらく走ったら、道路の真ん中にタヌキだかキツネだか、哺乳類の死骸が転がっていた。昔ならちゃんと「ナムアミダブツ」くらい言えたのに、近ごろは、それも言えなくて、「あっ」というだけです。何だか言葉の足りない私です。
スッとことばが出せるようにしなくてはいけないな。なかなかムズカシイけれど……。

シカは人間どもを見ていた。タヌキみたいな小動物は、逃げ切れなくて道路のセンターラインのところで死んでいた。でも、トータルすると、少しずつ日本は、自然に取り込まれる道を進んでいる気がします。どんなに日本の文明が進もうとも、原発事故がこれからもつづいたとしても……。
自然災害はこれから何度も続き、それぞれがものずごい勢いで人間たちを襲うでしょう。私たちはうろたえ、逃げ惑い、ボンヤリしているうちに、たまたま生かされたり、たまたま命を奪われたりしていくんでしょうね。
私はたまたま今、生きているけれど、これから、いつ何時どんなことが起こるとも知れず、たまたま生かされている間を、せいぜい自分らしく生きていきたいと思っています。
その私も、いつかは自然の中に取り込まれる日が来るでしょう。そんなに遠くではない気がする。明日かもしれないし、20年先かも知れないし、もう少しあるかもしれない。
とにかく、人間たちはこの世の人生が終わったら、星になったり、草になったり、虫になったり、いろいろな形で自然に還っていくんでしょう。
個人はそうです。人類は?
人類の文明も、どんどん砂漠化し、どんどん海面が上昇し、自然災害はスケールが大きくなり、巨大災害が日本列島を襲うことでしょう。今回の台風はただの気まぐれでしたが、もっと本気の台風だって来ることでしょう。
地球は、自然に取り込まれる道を歩いている気がしました。どんなに文明を進めても、巧妙に自然に丸め込まれていく気がするんです。
そして、やがて何千年後かに、人類の歴史も消滅する時が来るのではないか、まあ、その時は私に関係ないし、どうあがいても、人間たちは自然に取り込まれる道を歩いているのだ、少し先は長いけど、そうなるべくして人々はそちらに進んでいるのだ、そういう理解の上で、今の自分たちを見つめていきたい。
自然にどんなに抵抗しても、夜は自然の力が解放されて、月が出てきたら、もう森なんかでは、人間の力なんて、すべて無力化されている気がしました。
まあ、そういう気分になったということなのかな。
つまらない思い付きでした。失礼しました。