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11時の京都・山科駅にはたくさんのお客さんがいました。駅のトイレに長い行列、改札を出るまでに大混乱をかいくぐらねばならない状況、地下鉄の切符売り場も長い行列、そして、地下鉄の狭いホームでもものすごい列です。もう京都の町全体で何かイベントが行われているみたいな感じ。
幸い、お客さんたちはみんな蹴上(けあげ)や東山の町中をめざしているようでした。よかった。とはいえ、醍醐の駅にはたくさんのお客さんで、みんなが歩いて15分の醍醐寺までパレードをしているようです。私もその列に入り込んで、服を脱ぎながら進んでいきます。とてもあたたかな感じでした。
道沿いにたくさんのサクラが植えられていて、みなさんお寺に着くまでに記念写真を撮っています。もう観光モード全開です。お寺の前を横切る道路もクルマの列で、どこでもずっと列が続きます。
もう三宝院はあきらめかけていましたが、拝観受付で行列なのであっさりとあきらめることにしました。もうこうなりゃ、五重塔でサクラといきますか、そういう気分でした。
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ところが、五重塔への入り口もすごい混雑で、もうやめることにしました。何をアホらしく人混みの中へ行かなきゃいけないのかと、ひねくれてしまって、まわりのサクラを見物させてもらうことにしました。何しろ境内いたるところで咲いているんですから……。
外の盛り土の部分でいくつもの家族のみなさんがお弁当を広げて食べています。少しここはどうかなと思ったのですが、みんな行楽気分で来ているわけだから、そうしたお弁当を広げるところが欲しかったのだと思います。
とにかく、どこかで一息つかないことには、サクラと人の洪水におぼれてしまう感じなのです。そこへお坊さんが現れて、境内は飲食禁止です。そんなところで座り込まないでくださいと、みんなを立ち上がらせていました。ああ、残念。ここはそういうところではないと思っていたら、こんな失敗はしなかったと思われますが、せめて食べてる分は食べさせてあげたらよかったのに、まあ、際限ないですからね。追い払われてしまいました。
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この門の上から人々の姿を眺めてみると……。
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こういう感じです。
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そこへたどり着くまでの国宝の黒い門にもたくさんのお客さんです。そうです。晴れた日の土曜日に醍醐寺に来るなんて、それは人を見に来たようなものだったんでした。
しかたがない。適当なところで引き返すか、とりあえずブラブラしてみようと思ったら、お寺のすぐそばに奥へと進む道がありました。トイレへの道かもしれないけど、とりあえず行けるところまで行ってみようとしたんです。
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その道はずっと奥までつづいていて、川と金網をはさんで醍醐寺のサクラが垣間見えました。とにかく行けるところまで行こうと、ずっと行くと、醍醐寺の境内から出て、奥の院へとつながるところに来ました。
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金網越しに醍醐寺が見えます。これならお金を払わなくてもよかったですね。ついでに人間の姿も見られて、どうしてみんな何を楽しみに来ているんだろうとか思ってしまいます。ひねくれてますね。
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醍醐寺を抜けると、鳥居がありました。やはり中世の日本はこれじゃなきゃいけません。神も仏も仲良く一緒に山で宗教世界を作っていたのです。
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ああ、この道を通るにもお金が必要です。気力があれば、お金を出して登ったでしょうけど、気力がなくなっていたので、見上げるだけで、ここから奈良街道を出てみることにしたんです。
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これは、駐車場のうらのしだれ桜でした。ここだけは誰もいなくて、静かにサクラに向き合うことができました。やはり、これじゃなきゃダメです。
サクラは、今までの自分を見つめさせてくれる存在なのに、たくさんの人の中でワーワー言いながら見るものではないですね。もうそういうサクラ見物はできなくなっています。そういうところからは逃げ出したくなります。さすがひねくれ者のわたし!
幸い、お客さんたちはみんな蹴上(けあげ)や東山の町中をめざしているようでした。よかった。とはいえ、醍醐の駅にはたくさんのお客さんで、みんなが歩いて15分の醍醐寺までパレードをしているようです。私もその列に入り込んで、服を脱ぎながら進んでいきます。とてもあたたかな感じでした。
道沿いにたくさんのサクラが植えられていて、みなさんお寺に着くまでに記念写真を撮っています。もう観光モード全開です。お寺の前を横切る道路もクルマの列で、どこでもずっと列が続きます。
もう三宝院はあきらめかけていましたが、拝観受付で行列なのであっさりとあきらめることにしました。もうこうなりゃ、五重塔でサクラといきますか、そういう気分でした。
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ところが、五重塔への入り口もすごい混雑で、もうやめることにしました。何をアホらしく人混みの中へ行かなきゃいけないのかと、ひねくれてしまって、まわりのサクラを見物させてもらうことにしました。何しろ境内いたるところで咲いているんですから……。
外の盛り土の部分でいくつもの家族のみなさんがお弁当を広げて食べています。少しここはどうかなと思ったのですが、みんな行楽気分で来ているわけだから、そうしたお弁当を広げるところが欲しかったのだと思います。
とにかく、どこかで一息つかないことには、サクラと人の洪水におぼれてしまう感じなのです。そこへお坊さんが現れて、境内は飲食禁止です。そんなところで座り込まないでくださいと、みんなを立ち上がらせていました。ああ、残念。ここはそういうところではないと思っていたら、こんな失敗はしなかったと思われますが、せめて食べてる分は食べさせてあげたらよかったのに、まあ、際限ないですからね。追い払われてしまいました。
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この門の上から人々の姿を眺めてみると……。
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こういう感じです。
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そこへたどり着くまでの国宝の黒い門にもたくさんのお客さんです。そうです。晴れた日の土曜日に醍醐寺に来るなんて、それは人を見に来たようなものだったんでした。
しかたがない。適当なところで引き返すか、とりあえずブラブラしてみようと思ったら、お寺のすぐそばに奥へと進む道がありました。トイレへの道かもしれないけど、とりあえず行けるところまで行ってみようとしたんです。
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その道はずっと奥までつづいていて、川と金網をはさんで醍醐寺のサクラが垣間見えました。とにかく行けるところまで行こうと、ずっと行くと、醍醐寺の境内から出て、奥の院へとつながるところに来ました。
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金網越しに醍醐寺が見えます。これならお金を払わなくてもよかったですね。ついでに人間の姿も見られて、どうしてみんな何を楽しみに来ているんだろうとか思ってしまいます。ひねくれてますね。
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醍醐寺を抜けると、鳥居がありました。やはり中世の日本はこれじゃなきゃいけません。神も仏も仲良く一緒に山で宗教世界を作っていたのです。
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ああ、この道を通るにもお金が必要です。気力があれば、お金を出して登ったでしょうけど、気力がなくなっていたので、見上げるだけで、ここから奈良街道を出てみることにしたんです。
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これは、駐車場のうらのしだれ桜でした。ここだけは誰もいなくて、静かにサクラに向き合うことができました。やはり、これじゃなきゃダメです。
サクラは、今までの自分を見つめさせてくれる存在なのに、たくさんの人の中でワーワー言いながら見るものではないですね。もうそういうサクラ見物はできなくなっています。そういうところからは逃げ出したくなります。さすがひねくれ者のわたし!
ガイドに載らない桜を探しています。岐阜県揖斐郡池田町の禅蔵寺の古木の桜は、土岐家の滅びを見つめてきたであろう樹齢650年の広葉杉とあいまって胸の痛くなる様な美しさでした。續きの111基の古墳群の丘の桜は明るく咲き誇っておりました。今日の日に巡り合えた稀有の桜です。
私のブログに訪れて下さってありがとうございます。
私は、昨日、友人たちと隅田川の桜を観に行ってきました。
やはり、すごい人でした。
醍醐寺は花見の発祥の地のようとかで、さすがの人混みですね。
10年以上前、息子が京都に憧れ今日の大学へ行きました。息子はいまだに京都在住なのですが、5年か6年ぐらい前だったでしょうか。私は息子の生活を探索するついでに、醍醐寺を訪れました。桜でも紅葉でもない季節でしたので、人っ子一人、おりませんでした。ゆっくりと醍醐寺を散策させて頂きました。
そうすると、僧が数人、現れて、なにやら、テキパキと、なんというのでしょうか。宗教的な儀礼を行うのです。
たまたま、そういう機会に出会うことができて、何気に感動でした。