夜中に目が覚めて、あたりを見まわしたら、「あれ、もう朝かなあ」というくらいに明るかった。でも、まだ寝始めて一時間半くらいしか経っておらず、「これは、もう一度寝るか」と寝たら、五時くらいに目が覚めました。
あとしばらくしたら、朝食を食べて、お仕事に行かなくてはなりません。
太陽はもう出そうなのか、今は太陽の明るさの中で、パソコンを開いています。
昨日、やっと村上春樹さんの「中国行きのスロウ・ボート」を読み終えました。カバーもない文庫本で、たぶん、どこかでもらった本です。
普通ならそんな本はもらわないのだけれど、春樹さんの本だし、持っていなかったから、家に置いておいたのだと思われます。それも、十年かそれ以上前の話です。
書棚にあるのを、突然取り出して、初めて読んだのだから、すっとぼけたことをしています。
短編集なので、いくつかの物語が入っています。そして、どれもイマイチ村上ワールドを作ってくれてなくて、取り上げる話題も実験的な感じです。
やたらと主人公も女の人もタバコを吸いますし、お酒は飲むし、セックスだってしてしまう。もちろん、「ノルウエイの森」の前の頃だから、ただ言葉だけで、描写はありません。
とはいうものの、何となく気になる主人公が、何かこだわりを持ちながら生きて、人と出会い、微妙にすれ違って、淡々と物語が進む形はそこにありました。
何も起こらないじゃないの! つまらないおしゃべりが書いてあるだけだよ。というところはあります。でも、なんだか気になる。それに、簡単に気はあるし、結ばれたいのに離れていって、二度と会ってない話なんて、今の社会ではあり得ない80年代的な世界でした。
そうですね。今の社会って、すぐに検索できて、二度と会えないということはないし、あれやこれやで疑似再会のできる世の中でしたね。
人と出会い、別れるということは、昔は、それはもう厳しい現実でした。会えないと思ったら、とことん会えなかった。でも今は、会えなくてもつながることのできる、不思議な世界です。電話だってできてしまうし、無料でつながるらしいのです。
意志さえあれば、永遠につながることのできる世の中。それはいいことなんだけど、気持ちが研ぎ澄まされることがないような気がします。
さて、朝の支度をして今週をスタートさせることにします!