カゴシマは、もの心ついた時には「鹿兒島」だったような気がします。文字的にいうと、何だか怖い感じの場所でした。真ん中の「兒」も不思議な生き物に見えて、シカがいたり、不思議な生き物もいる変てこな場所のイメージが広がっていました。その頃は、父や母の話でカゴシマをイメージするしかない大阪の子どもでした。カゴシマは父母のふるさとでした。 父は鹿児島に手紙を書いたり、荷物を送ったりするとき、「鹿兒島縣」と書 . . . 本文を読む
久しぶりに電車で通勤しました。何を持って行くか少し悩んで、すぐに読めてすぐに感心してしまう向田邦子さんの「思い出トランプ」を持っていくことにしました。 電車に乗ったら、すぐに本を取り出してみました。そう、あまりお客さんがいなくて、悠々とした感じで、ゆったり本が読めそうでした。そんなに長い時間ではないので、短期集中型の読書です。 「思い出トランプ」はうちの奥さんは持っていました。でも、自分用にまっ . . . 本文を読む
テレビで30分の番組でした。屋久杉を訪ねて森を歩いてくれる内容で、BSじゃなかったかな(13日の朝)。 ガイドの人が最初に見せてくれたのは三代杉という杉でした。どうして「三代」なのかというと、お爺さんの初代が倒れた後に、二代目が初代を養分にして同じところに伸びていった。大きな木が倒れたその切り株から新しい命が生まれる、というのはよくあるようでした。これは人間世界でも同じなのかもしれません。 初代 . . . 本文を読む
何日か前の休みの日(近ごろ曜日の感覚がなくなりつつあります。そのうちに毎日が日曜日になるんだろうか? もっと外に出て行かないと、囚われ人みたいになってしまうね!)、ブドウの植え替えをしました。 ただブドウと書いていますが、たぶんデラウエアです。かなり昔のある日、よそのおうちの軒先にたくさんのデラウエアがぶら下がっているのを見て、羨ましくなって無計画に植えてしまったものです。 でも、どれだけ成長す . . . 本文を読む
まだ週末ではないですけど、これからずっと雨だそうです。沖縄や奄美は例年通りの梅雨入りをしたということでした。 九州から東海・関東まで梅雨のはしりになっているそうで、もう梅雨の雰囲気はあります。あたたかさもあるんだけど、ヒヤリとする空気も持っていて、寒いんだか夏なんだか、わからなくなります。 まだ初夏だと思っていたのに、もう梅雨なんですね。GWがやっと終わったというのに、もうつくづくバカ騒ぎはいい . . . 本文を読む
作者のブリューゲルさんは、人間のいろんな様子を描いてきた人でした。あまりお上品とは言えない、少しがさつで、あさましくて、意地汚くて、せこい、ずるい、みすぼらしい、とても怖い部分を持っている、人間のダークサイドを取り出して克明に描いてきた人でした。 でも、おとぎ話めいてたり、超現実的だったり、異次元世界のようでもあるし、不思議と受け入れてしまえるところもある人でした。キライな人もいるだろうな。私は . . . 本文を読む
ラジオで、クスノキの花が咲いているというのを聞いたのは昨日でした。 心当たりのクスノキを見あげてみました。「白い花が咲いている」と聞いたと思うのだけれど、白い木の花は見られませんでした。 そう、何となくついこの間まで木を白く彩っていたナンジャモンジャの花のイメージがあったんだと思います。 あんな風に木全体に白い花がつくのであれば、いくら鈍感な私でも気づくはずではありませんか! そんなわかりやすい . . . 本文を読む
ドイツとチェコとの間には少し山脈があるようです。全長千キロほどのエルベ川は山側のチェコから流れてきて、山間の町のドレスデンを通り、ハンブルグという町を経て、しばらくしたら北海に流れ出ているようです。 今から77年前に、連合軍兵士たちとソ連軍の兵士たちが橋の上で出くわしたというのが「エルベ川の誓い」というものでした。そこでどんなことが誓われたのかはわからないけれど、世界はそこから東西冷戦の時代へと . . . 本文を読む
ボクは1988年に生まれた。 同い年を探してみたら、MLBで活躍している前田健太さん(4/11生まれ)、今もツインズだろうか、うちの父はMLBは好きだけど、ツインズは宿敵らしい。1991年に大好きだったアトランタ・ブレーブスがワールドシリーズで敗れて、それ以来ずっと根に持っているなんて、父って意外と根に持つ人なんだろうか。 新垣結衣さん(6/11生まれ)、彼女は星野源さんと結婚してからもCMなど . . . 本文を読む
中上健次さんのマネです。中上さんは、新宮から大阪めざしてミワサキ、ウグイ、ナチ、テンマ、ユカワ、タイジ、コザ、ヒメ、クシモトと紀勢線を走って行くような書き方をしていました(『紀州 木の国・根の国物語』)。 そこに何か共通点があるのか、それらの地名がどんな意味を持つのか、私にはわかりません。語感としては、何となく切れっぱし感はありました。何だかザクっとした地名で、それはどんな意味があるの? そこに . . . 本文を読む
三日間、大阪の実家に行ってきました。往復はクルマで、休憩はトイレだけで、ピリピリしながら移動しました。向こうに着いても、世の中がどれだけ開放的になろうとも、第七波・リバウンドは必ず来るので、それを避けるべく最小限の外出だけにして、人ごみを避けて過ごしました。 中日は朝から夕方まで、前夜に弟と飲み過ぎたので、ずっと二日酔いでしたし、本当に何をしに行ったのか分からない実家でした。でもまあ、母と三日間 . . . 本文を読む
私は、三重県に住んでいます。松阪にお城はありますが、あれは、城主は誰だったろう? 安土桃山末期に蒲生氏郷という英雄がお城や町づくりをしたことはりましたけど、蒲生さんは徳川と伊達の牽制役として会津若松に転勤させられて、江戸時代は和歌山藩のお城だったような気がします。 また、ちゃんと調べてみます。それくらいに松阪市民なのに、お城の公園にも遊びに行ったりするのに、そこに誰がおられたのか、まるで記憶にな . . . 本文を読む
あまり思い出に浸るのはよくないと思います。できれば、前を向いて、新しい未来を切り開いていきたい。 そして、新しい世界で、伸び伸びとそれぞれの個性が生かされる地平で、自分にできることをコツコツしていきたい。 でも、本当に新しい世界はあるのか、それは分からなくなりました。若者たちに、どんな風に年を取っていくのか、そういうのをちゃんと伝えられるか、年を取ったらどんなことがあるのか、どんな生き方ができる . . . 本文を読む
これはうちの子の絵です。 いくつくらいの時なのか、たぶん、小学生の頃なんでしょうね。怪獣が好きだったけれど、怪獣もよく描いてたけれど、これはロボットです。 「くん」付けされてるけど、どうして親しく呼びかけているんだろう。 まわりにポケモン風のかわいい怪物も描かれています。 ちゃんと世界を描いているから、やみくもに描いたわけではないみたいです。ここからもっと系統的に世界を広げたらよかったけれど、そ . . . 本文を読む
去年の冬、18キップを久しぶりに買いました。でも、ナゴヤとか、大阪には出なくて、近辺をフラフラする旅しかできなかった。 一番の遠出は、紀伊勝浦の次の駅、湯川駅までの旅でした。 朝早く家を出て、寒かったけれど、南へ行くほど雪は降っていて、伊勢の国と紀伊の国を隔てる荷坂峠を降りていく時もずっと雪景色でした。 雪は尾鷲、熊野市でも積もっていました。こんなことがあったなんて、あまり記憶にないことでした。 . . . 本文を読む