リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~太平洋横断2日目(海の色と船の上のWiFi)

2024年09月22日 | 日々の風の吹くまま
9月21日(土曜日)。☁🌥☁。目覚めは7時。夜の間に雨が降っていたようで、ベランダはびしょびしょ。でも、風はあまりなくて、波は穏やか。ゆらゆらと揺りかごで揺られて眠っている感覚だったので、海は荒れていなかったんだろうな。何となく枕の下から響いて来るエンジンの音とゆったりした揺れはワタシにとっては最高の睡眠効果があっていい。十代の頃に船乗りになりたいと思った時期があって、あの頃に男女同権、機会均等が浸透していたら、もしかしたらクルーズ船の船長になれたんだろうか。まあ、過ぎ去った遠い、遠い昔のはかない夢だったとしても、世界の海を渡るワタシを想像するのは果てて欲しくない楽しい夢をむさぼっているようなもんかな。ある意味で「海の子」なんだと思う。

アリューシャン列島の北にあるベーリング海の色は、何となく緑がかった灰色で、子供の頃に見慣れていた霧深い夏にはどんよりと重い鉛色になる、太平洋の色。(釧路沖の太平洋は冬の壮大な夕焼けに染まる日以外はいつも重たい鉛色だった。)海の色は海水の温度を示しているんだそうで、冷たい海はどんよりした色になり、温かい海ほど青くなるらしい。初めてのクルーズで通った南シナ海は青かったし、スールー海は目が覚めるような青だったし、地中海でも、リグリア海、ティレニア海、バレアレス海、アドリア海を通ったけど、それぞれに微妙に色あいが違ってもみんなほんとに青かった。逆にオーストラリアとニュージーランドの間のタスマン海はどっちかと言うとどんよりしていたっけ。はて、来年の夏に行くバルト海はどんな色合いかな。

船の上で丸1日を過ごすとなると、食事の支度や掃除をしなくてもいい以外は、2人共てんでに自分のPCに向かっている日常とあまり変わらない生活パターンになるからおもしろい。リタイアしちゃえば日常と非日常の境がほやけてしまうってことかな。船内ではいろんなアクティビティのプログラムがあるけど、ダンスだゲームだ講習会だと1日中飛び回るエネルギーも関心もないって感じで、ワタシはこうしてブログを書いていたり、FBに載せる「中間報告」を書いていたりで、カレシはカレシでミャンマーやベトナムの英語の生徒と即興のレッスンを始めたり。クルーズ船上のWiFiはシグナルを遠い上空の通信衛星に送って、その衛星からどこかの地上局に送ってネットのサーバーにつなぐんだそうだけど、何しろ距離があるから、シグナルが衛星に届くまで時間がかかるし、衛星から地上に届くまでにも同様の時間がかかるし、その衛星だって常に同じところにいるわけじゃないので、キャッチできるかどうかは(たぶん)運任せ。それでも、だだっ広い太平洋をカバーするために通信衛星が優れモノなのかどうか知らないけど、WiFiの条件は文句なしで、地中海クルーズではプレミアムの料金を払っても接続が当てにならなくて、いつもイライラしていたのとは大違い。これまたバルト海の上の衛星のカバー状況はどうなんだろうなあ。今ダニューブ川をリバークルーズ中のケイトお姉ちゃんと、スペインを旅行中のトッドとヴァルに、帰ってからどんなだったか聞いてみなくちゃ。どっちも大量の写真をアップするのに苦労してはいなさそうだけど。

夜も更けて、風が強くなって来た。揺れも大きくなって来たけど、エンターテインメントを偵察に行っていたカレシが戻って来て、「昨日はがら空きだったのに今日はどこもにぎわってるぞ。Silver NoteのデュオもDolce Vitaのピアノ弾きも」。へえ。で、シアターのトランペット奏者はどうなのよ。「すごいんだよ、それが。だからしばらく座って聞いて来たんだ」。はて、船の揺れとエンタメ需要にがどんな関連性があるんだろう。(似非科学なら説明がつくかな?)さて、今夜もまた時計を1時間戻さなくちゃ。もしかしてこの調子で次の港(釧路)に着くまで毎日時計を戻し続けるとか・・・?





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