リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~太平洋横断3日目(教養講座とフランス料理)

2024年09月24日 | 日々の風の吹くまま
9月22日(日曜日)。☁🌥☁⛅。今日はUTC(国際協定時)-11と言う時間帯。ニウエ時間とかサモア標準時とか呼ばれるらしい。太平洋時間からアラスカ時間、アリューシャン時間、ハワイ時間と連日1時間ずつ時計を戻したので、体内時計が狂い始めたのかどうか知らないけど、眠くなる時間が早くなって、ゆうべはとうとうきのうの時間で午後10時半、今日の時間で9時半。あんまり早く寝たもので、目が覚めたのは午前6時過ぎ。船体がギシギシいうのを聞きながらしばらくぐずぐずしていたけど、7時前にはとうとう起き出してしまった。ベーリング海のアリューシャン列島の北を西に進んで来た船はやや南に進路を変えたようで、けさは北緯53度で、昼前には北緯52度。

ラ・テラッツァの朝食バフェが開くのを待って朝ご飯。コンジーにスクランブルエッグと刻みネギをまぜたワタシ流の朝粥にはまっていて、後はフルーツだけ。コンジーは中国粥だけど、ここのはあっさりした日本の「お粥」。和食レストランのKaisekiのキッチンで作っているからで、中国人客がわりといるのでコンジーと呼んでいるんだろうな。今日は10時からローシー教授の海洋学の教養講座3回目がある日で、カレシも一緒。今日のテーマは「Underwater Technology」、つまりは海中での遊泳や作業や(究極的には)居住のための技術と言えるもので、水圧や酸素中毒、潜水病を防ぎ、克服するために考案されて、アクアラングや潜水艇、海底の居住設備などに発展。技術の進歩で今では1万メートルと言う深海まで到達するのが可能になって、マンガン団塊の資源開発も将来はロボットによる採鉱に発展すると言う話。ロボット技術が進んで人間が深海の資源に危険を冒さずにアクセスできるようになったら、次は新しい資源を求めてどんどん地球の芯まで掘り進むようになるのかなあ。




きのうバハールが東京で下船した後の移動に関する申込用紙を持って来たので、青海の国際クルーズターミナルから(Silversea指定でない)新宿のセンチュリーサザンタワーに行く手段についてカレシと相談。空港や指定ホテル(コンラッド)へはSilverseaが無料バスを用意しているけど、自主行動のワタシたちは自分たちでホテルまで行かなければならないので、ターミナルですぐにタクシーを拾えるかどうかが懸念事項。でも、申込用紙には、プライベート(つまり有料)に羽田、成田、そして都心のホテルのどれかに行くのに2人なら乗用車、4人ならバン、10人集まればバスを手配すると書いてあって、なぁ~んだ、心配することなかったじゃないの。アメリカドルで1台240ドルはお高いけど、世界中でdoor-to-doorパッケージの送迎サービスやプライベートな観光に使っているブラックレーンの車を呼ぶからじゃないかな。それでも船を降りてから車に乗るまでめんどうを見てもらえるので、こんなに楽ちんなことはない。さっそく「車/2人(スーツケース2個)/都心のホテル」にチェックマークを入れて、ホテルの名前を書き込んで、ピックアップの時間を指定して、4階デッキの受付に提出。これでひと安心。

肩の荷が下りたところで、ランチは(ビール付きながら)ごく軽く済ませて、夕食の予約の時間まで、午後いっぱいひたすらのんびり。カレシは昼寝をして、ワタシはブログを書いたり、写真の整理をしたりと、家事がないだけで何だか家にいるのとあまり変わらない午後の風景だな。遠い水平線を行くコンテナ船とタンカーをながめながらリラックスして、シャワーを浴びて、1枚だけ持って来たドレスに着替えて、カレシもジャケットを着込んで、4階デッキの奥にあるフランス料理のLa Dameへ。シャンペンとトリュフとモリーユのアミューズブーシュで始まって、ワインのおススメを聞きながら、ワタシは前菜のフォアグラに定番のソーテルヌワイン、メインのラムにはローヌ川南部の赤ワイン、カレシはロブスターとホタテのサラダの前菜にソヴィニョンブラン、メインのドーバーソール(舌平目)のシャンペンバター焼きにシャルドネをペアリングして、前菜とメインの間に口直しのソルベ。サーバー氏が大きな鉄のお盆に載せて来た舌平目の皮と骨をフォークとスプーンで取り除く手さばきにしばしうっとり。最後のデザートは2人そろって塩キャラメルバターのスフレ。コーヒーで仕上げをしながら、うん、美味であった。(船内での前払いこづかいはこのためにある・・・とか。)さて、今夜はいよいよ日付変更線を通過・・・











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