リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

家財の搬出/因縁の日の白内障手術

2024年12月01日 | 日々の風の吹くまま
11月29日(金曜日)。🌧☁。かなりよく眠ったけど、あぁ~あ、腹ぺこ。チェックインが12時半なので、9時半までは水を飲んでもいいということなんだけど、ただの水じゃあねぇ。まあ、カレシが朝ご飯を食べている間に、シャワーを浴びて、カレシのランチを作り置きして、「その日」の始まり。搬出チームが付いたのは9時ごろで、うは、若いお兄ちゃん6人組。うず高く積み上がった段ボール箱を軽々と降ろして台車に積み上げては運び出し、その間にまだ包装していなかった家具を保護マットとビニールシートで包んで、てきぱきとほんとにほれぼれするような仕事ぶり。棚板を外した本棚をひとりでえいやっと動かしては額の汗をぐいっ。いやぁ、こんな息子たちがいたらよかったなあと思ってしまうくらいかっこいい。

午前中にマルコからラマン宛の「明日床の撤去をした後フローリング業者に見積りをもらうので、来週中送付する」というメールのコピー。あ、やっぱり、来週は「工事」はないな。ほどなくして、ラマンからマルコ宛の「了解。見積りが5千ドルを超える場合は別の業者の見積りが必要です」というメールのコピー。なるほど、高額の場合には2社から見積もりを取るってことね。損害保険は修理や取り替えの材料は元の形状と品質と同等のものを使用する「原状復帰」が基本だから、この際だから「もう少し良いもの」にアップグレードしようというわけには行かないのよね。それができるんだったら、私たちならおがくずを固めた安いフローリングの代わりにずっと値の張るエンジニアードウッドにしてもらおうと考えてしまうと思うもん。マルコの返事は「了解。うちの請負業者2社から見積りを取ります」。ふぅ~ん、最初は保険会社が別の業者に見積りさせると言ってたけど、いつの間にかマルコが取引のある2社から見積りを取る話になってるよ。保険業界って、ほんとに魑魅魍魎というか・・・。

チェックインの時間に着くように12時ちょっと前にウーバーを呼んでバーナビー総合病院へ。前回と違って今日は何だか静かで、すぐにチェックインできて、患者のIDタグを手首に撒いてもらって、書類をもらって日帰り手術の待合室へ。だいたい2時間半くらい待って手術室へ。外でゼリー状の麻酔薬を点眼してもらって、中の手術台に乗って、マケンジー先生が「じゃあ、始めるよ」。眼球に圧力を感じて、ちょっとだけチクリと感じて、そばの機械(水晶体の濁りを吸い出す「掃除機」)がまるで前衛音楽のような不思議な音楽を奏でているうちに「じゃ、レンズを入れるよ」。うわ、早っ。「あと30秒で終わり」。うはぁ。先生が「終わったよ」とカバーを取ると、点眼したヨード液のせいで赤く見えるけど、人やモノの輪郭がわかるじゃないの。やったぁ。

病院からの連絡でカレシが迎えに来て、看護師さんたちに良いクリスマスを!と挨拶して帰館。ドアを開けて真っ先に見えたのは空っぽのダイニング・リビング。自分の声が反響するので、思わずうへっ。サイズを縮小したテーブルはお兄ちゃんたちが寝室に運んでくれたそうで、使っていなかったスタンドをクローゼットから出して来てテーブルの上に置いたら、あは、何となくロマンチックっぽい雰囲気になって、おうちデートで食事をするのにもってこい。考えてみると、カレシが夜遅くに吐き気や胸の痛みを訴え出したのはちょうど7年前の今夜。我慢できなくなって救急センターに駆け込んだのが夜中過ぎで、「心筋梗塞が起きている」と言われて緊急のステント挿入処置で命拾いしたんだよね。あれから7年経ったその日に、ワタシの目が(たぶん)生まれて初めて矯正なしではっきり見えるようになったのって、何か不思議な縁があるような。うん、すべて良い方に向かっているよねと、マティニで乾杯・・・。