リタイア暮らしは風の吹くまま

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遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

国際女性デイがあるのは格差がなくなっていない証拠

2024年03月10日 | 日々の風の吹くまま
3月8日(金曜日)。🌧。ゆうべはちょっと早寝したのに2人とも目を覚ましたのは9時近く。楽しく遊びすぎちゃって疲れたのかな。年だねえ、もう。でも、ゆうべのディナーパーティは、参加数十人の大半が常連で、芸術監督のアシュリー、専務理事のピーター、新作&人材開発担当のスティーブン、資金開発部長のキャサリンを交えて、いつものようにあっちへ行ったりこっちへ行ったりして会話が弾んで賑やかだったし、料理は良かったし、デザートのチョコレートケーキは格段においしかったしで言うことなし。おまけにオークションで個人スポンサーになっている『Guys & Dolls』(「ガイズ&ドールズ」)の舞台裏ツアーのパッケージを射止めて大満足。ワタシの誕生日の頃にはリハーサルに入っているだろうから、そのあたりがいいかな。



今日は「国際女性デイ」(International Women’s Day)なんだそうだけど、ほんとに男女平等の世の中だったらそんな女性だけを対象とする特別の日なんか必要ないと思うな。対極に「国際男性デイ」(International Men’s Day)とかがあれば話は別かもしれないけど、それでも人間をジェンダーや職業やら社会的位置でラベルを貼って特別に「○○の日」を作って世の中を啓蒙する(あるいはメディアがちやほやする)というのは何だかねえ。だって、1日だけ注目して(あげて)よいしょする(してあげる)という「上から目線」的なイベントで終わるのが関の山で問題の本質はそのまま、翌年の「○○の日」に思い出したようにまた同じことをやるという感じなんだもの。

それにしても、日本の男女格差ってのは目も当てられないな。メディアには女性をエンパワーするだとか女性活躍だとか威勢のいい言葉が溢れているけど、世界経済フォーラムの報告書を読んでみたら、何でも日本はジェンダーギャップ指数が146ヵ国中で下から数えた方が早い125位なんだそうで、東アジア太平洋地域のランキングではフィジー、ミャンマーに続いて日本が最下位。教育も保健もトップレベルなのに、政治と経済の分野ではどん底という格差の落差がすごいし、今のペースだと男女格差を解消するのに189年はかかるというのもすごい。一方、イギリスのエコノミスト誌が調べた「女性の働きやすさ」のランキングでも29ヵ国のうちで28番目。世界ワーストランキング堂々の2位!なんて威張れたもんじゃないだろうにね。

でも、教育ではほぼトップということは、教育に関してはそれほど男女格差がないってことだと思うんだけど、それが政治参加や経済活動への参加と機会にほとんど反映されていないというのは不思議と言えば不思議。日本にだって男女雇用均等法というものがあるのにそれが機能していないということかな。いや、日本のいろんな掲示板などでの相談事や愚痴を読む限りでは、親が大金を投じてくれたであろう高等教育で得たはずの教養や知識も雇用の男女格差をなくそうという法律も、肝心の女性たちが積極的に活用しているように見えないから、宝の持ち腐れってことかもしれない。(こう言っちゃ何だけど、自立しようという気概が感じられない。)まあ、文化や社会が違うと言われればそれまでだけど、もったいない話。それでも、医科大学や大学医学部の女性の比率が4割に達して、一部では女性が半分以上になったところがあるというニュースはある意味で希望の光と言えるのかな。何であれ、いつか「国際女性デイ」なんてイベントがなくなる日が来ればいいね。


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