2006年のアメリカ・ハンガリー合作の映画。
体調が思わしくないので、休むつもりで久しぶりに映画を見ました。それにしても洋画は本当に久しぶりだな・・・・。
出演者は以下の通り。
エド・ハリス(ベートーヴェン)、ダイアン・クルーガー(アンナ・ホルツ)、マシュー・グッド(マルティン・バウアー)、ラルフ・ライアック(ヴェンツェル・シュレンマー)、ジョー・アンダーソン(カール・ヴァン・ベートーヴェン)、ビル・スチュワート(ルディー)
L.v.ベートーヴェンの晩年の姿を架空の人物~アンナ・ホルツを登場させて描く映画です。劇中にベートーヴェンの第九や晩年の弦楽四重奏曲が流れますので、お好きな方にはたまらないと思います。映画「アマデウス」が好きな方は、この映画楽しめると思いますよ。ダイアン・クルーガー演じるアンナ・ホルツの美しいこと!!
1977年角川映画。監督は、佐藤純彌。
出演者は以下の通り。
岡田茉莉子(八杉恭子)、 松田優作(棟居刑事)、ハナ肇(横渡刑事)、夏八木勲(新見隆)、ジョー山中(ジョニー・ヘイワード)、山中ひかり(幼少のジョニー・ヘイワード)、ロバート・アール・ジョーンズ(ウィルシャー・ヘイワード)、岩城滉一(郡恭平)、竹下景子(中山静枝)、范文雀(なおみ) 、ブロデリック・クロフォード(オブライエン署長 )、ジャネット八田(三島雪子) 、坂口良子(澄子)、高沢順子(朝枝路子)、和田浩治(河西刑事)、峰岸徹(下田刑事)、地井武男(草場刑事)、鈴木瑞穂(山路部長刑事)、山岡徹也(捜査本部長)、ジョージ・ケネディ(ケン・シュフタン刑事)、姫田真佐久(おでん屋の板前)、大滝秀治(おでん屋の客A)、佐藤蛾次郎(おでん屋の客B)、北林谷栄(大森よしの)、西川峰子(大森よしのの孫娘)、深作欣二(渋江警部補)、小川宏(ワイドショーの司会者)、露木茂(男性アナウンサー)、三上彩子(女性アナウンサー)、鈴木ヒロミツ(喫茶店・ボーイ)、シェリー(喫茶店・ウエイトレス)、今野雄二(ブティックの店主)、E・H・エリック(デザインコンクールの司会者)、奈三恭子(デザインコンクールのアシスタント)、河村弘二(デザインコンクールの審査委員長)、星美智子(霧積温泉旅館の女将)、相馬剛三(霧積温泉旅館の番頭)、室田日出男(霧積温泉の警官)、石井明人(棟居の少年時代)、菅野忠彦(棟居の父親)、角川春樹(闇市の復員兵)、近藤宏(セカンド・フロントマネージャー)、森村誠一(チーフ・フロントマネージャー)、田村順子(クラブのママ)、リック・ジェイソン(ライオネル・アダムス)、伴淳三郎 (霧積温泉旅館の主人)、長門裕之(小山田武夫)、三船敏郎(郡陽平)、鶴田浩二(那須警部)。
音楽は大野雄二。
何十年ぶりかにこの映画見ました。主演をしてもおかしくない俳優陣が、たったワンシーンのために出演している事が多く、豪華キャストという言葉がぴったりの映画です。物語が進む内に、この方も亡くなった・・・この方も亡くなった・・・と時が過ぎたことを実感せざるを得ませんでした。森村誠一の長編推理小説が原作ですが、ただの刑事ドラマ以上の深い人間模様が、そこにはあって、また時間をおいてから見てみたいです。
1980年東映映画。監督は、 鈴木則文。
月末の文化庁後援までは、オケはお休み。クァルテットもほぼお休み。時間に余裕があるので映画でも。こんな時しか見る時間の確保は出来ないし・・・・・。
出演者は以下の通り。
真田広之・千葉真一・丹波哲郎・志穂美悦子・火野正平・野際陽子・渡辺文雄などなど。
真田広之初主演の痛快時代劇アクション映画。敵味方がはっきりしていて、頭を使わなくてすむ気軽にれる映画でした。80年代はこういう香りのする映画が世界中で多かった気がします。映画の中にも好景気な世の中の雰囲気が反映されるのですね。懐かしい俳優陣の活躍を大いに楽しめました。真田広之の吹き替えなしのアクションは凄いです!
2010年の東映映画。監督は平山秀幸。
このところの大雨続きで、運動不足になっていました。歩くことや走ることどちらも出来ずにじ~とする毎日。今日は、そんなこんなで、もの凄い偏頭痛に朝から悩まされました。夜に雷雨がきてとりあえずおさまったけど、普段の生活のあり方が大切ですね。
さて、何もしない一日では困るので、頭痛に苦しみながらも最低限のヴィオラの練習と後は久しぶりに映画をみました。
藤沢周平「必死剣鳥刺し」が原作になった映画です。
出演者は以下の通り。
豊川悦司(兼見三左エ門)、池脇千鶴(里尾)、吉川晃司(帯屋隼人正)、戸田菜穂(睦江)、村上淳(右京太夫)、関めぐみ(連子)、山田キヌヲ(多恵)、矢島健一(矢部孫千代)、油井昌由樹(大場兵部)、つまみ枝豆(福井)、俊藤光利(光岡)、村杉蝉之介(山内)、瀧川鯉昇(安西直弥)、石山雄大(茂吉)、田中聡元(権蔵)、生津徹(常吉)、前田健(喜助)、外波山文明(兼見清蔵)、高橋和也(兼見伝一郎)、福田転球(牧藤兵衛)、木野花(はな)、小日向文世(保科十内)、岸辺一徳(津田民部)
音楽は、EDISON。
時代劇離れが云々される現代ですが、藤沢周平が救うのではないか?と感じた映画でした。最近では歴史を愛する歴女など歴史ブームとも言われていますので、是非時代劇の方にも勢いが波及して欲しいと思っています。この静かな物語が最後の方で「動」に変わる時がとにかく凄いです。
1958年の東映映画。監督は加藤泰。
出演者は以下の通り。
中村錦之助(源氏九郎)、河野秋武(今出川兼親)、大川恵子(今出川志津子)、清川荘司(比嘉忠則)、柳永二郎(播州屋十兵衛)、八汐路佳子(播州屋お島)岡譲司(新海一八郎)、上田吉二郎(犬山有隣斎)、岸井明(祇園東兵衛)、明石潮(伊藤紀伊守)、杉狂児(富田牛生)、浦里はるみ(富田とし枝)、里見浩太郎(幸田鱒二郎)、高松錦之助(米良安盛)、丘さとみ(米良お鈴)、由利徹(由利五兵次)、南利明(南秋之進)、赤木春恵(谷お春)、ヘレン・ヒンギス(マリー)
音楽は、高橋半。
昭和33年のカラー映画。萬屋錦之介の若き姿を見ることが出来た。昭和は遠くなりにけり・・・・。痛快娯楽時代劇ならではの話の不自然さは置いておいて・・・ただただチャンバラ劇を楽しめた。昭和の名優達の素晴らしさを再認識。
1978年の東映映画。監督は深作欣二。
出演者は以下の通り。
萬屋錦之介(柳生但馬守宗矩)、千葉真一(柳生十兵衛三厳)、松方弘樹(徳川家光)、西郷輝彦(駿河大納言忠長)、大原麗子(出雲の阿国)、原田芳雄(名護屋山三郎)、志穂美悦子(柳生茜)、工藤堅太郎(柳生又十郎宗冬)、矢吹二朗(柳生左門友矩)、室田日出男(根来左源太)、真田広之(ハヤテ)、浅野真弓(マン)、中谷一郎(天野刑部)、丹波哲郎(小笠原玄信斎)、高橋悦史(松平伊豆守信綱)、夏八木勲(別木庄左衛門)、成田三樹夫(烏丸少将文麿)、中原早苗(春日局)、金子信雄(九条関白道房)、芦田伸介(土井大炊頭利勝)、山田五十鈴(崇源院於江与)、三船敏郎(尾張大納言義直)、梅津栄(三条大納言実条)、大塚剛(ヒラクチ)、曽根晴美(髭)、小林稔侍(片禿)、林彰太郎(朝倉筑後守宣正)、汐路章(久能美作守重吉)、田中浩 (渡辺半蔵)、片桐竜次(シオタレ)、鈴木康弘(鳥居土佐守成次)、笹木俊志(木村助九郎)、福本清三(フチカリ)、中村富十郎(猿若勘三郎)、中村米吉(猿若雪之丞)、角川春樹(安藤右京之輔重長)、佐藤純彌(小室喜兵衛)、鈴木瑞穂(ナレーター)
音楽は、津島利章。
萬屋錦之介・時代劇ファンとしては外せない1本。江戸初期の将軍後継争いで家光、忠長がぶつかる。その争いの中心にいるのが萬屋健之助演じる柳生但馬守宗矩。130分を越える大作映画だが、最後まで息つく間もなく見終わってしまった。しばらく残りそう・・・・。
1994年東宝製作の時代劇映画。原作は池宮彰一郎の小説「四十七人の刺客」。監督は市川崑。
出演者は以下の通り。
高倉健(大石内蔵助)、中井貴一(色部又四郎)、宮沢りえ(かる)、 岩城滉一(不破数右衛門)、宇崎竜童(堀部安兵衛)、松村達雄(堀部弥兵衛)、 井川比佐志(奥田孫太夫)、山本學(吉田忠左衛門)、神山繁(小野寺十内)、 清水美砂(ほり)、石倉三郎(瀬尾孫左衛門)、石橋蓮司(小林平八郎)、 尾藤イサオ(山添新八)、橋爪淳(浅野内匠頭)、尾上丑之助(大石主税)、 佐藤B作(一文字屋)、 横山道代(わか)、 西村晃(吉良上野介)、 黒木瞳(きよ)、 古手川祐子(瑤泉院)、久保明(土屋相模守)、出光元(秋元但馬守)、今井雅之(高田郡兵衛)、塩屋俊(神崎与五郎)、 小林健(磯貝十郎左衛門)、井上博一(脇田主馬)、西村譲(武林唯七)、山口真司(潮田又之丞)、永妻晃(前原伊助)、保木本竜也(赤埴源蔵)、渕野一生(大高源五)、 川崎博司(富森助右衛門)、清水裕之(早水勝左衛門)、村山ひろし(近松勘六)、 田辺年秋(片岡源五右衛門)、 大土井裕二(岡島八十右衛門)、井上浩(杉野十平次)、原田力(奥野将監)、小林昭二(大野九郎兵衛)、大塚和彦(萱野三平)、 小林一帥(寺坂吉右衛門)、五十嵐裕一(岡野金右衛門)、 佐伯太輔(新坂弥七郎)、河野由佳(空)、 徳島更紗(ふう)、 酒井寿(吉千代)、マキノ佐代子(炊き出し)、 梶原四郎(ナレーター)、 小林稔侍(進藤源四郎)、板東英二(天川屋儀兵衛)、中村敦夫(原惣右衛門)、 石坂浩二(柳沢吉保)、浅丘ルリ子(りく)、森繁久彌(千坂兵部)
音楽は谷川賢作。
忠臣蔵を扱った映画、TVドラマは数多くあれど・・・・、市川崑監督にかかると、まず映像美に目を奪われます。横溝正史シリーズの時も書いたかもしれませんが、明かりが暗く、静かな空気が流れ、最後の討ち入りの時の音と対比が凄いです。女優さん達が本当に美しく撮られています。この空気感は市川崑監督ならでは!!
吉良上野介を守ろうとした米沢藩・家老色部又四郎!この役は中井貴一さんが演じているのですが、NHK大河「平清盛」で演じた忠盛の時も思いましたが、この俳優さんは本当に人を引きつけます。そして、大石内蔵助を演じる高倉健さんとの心理戦が映画の見所でしょう・・・。山形県人としては吉良方を応援したい気持ちもありますが、この話はしょうがない・・・・。結果が変わるわけないですからねぇ・・・・。師走にNHKBSで放送されたモノを録画して、やっと本日見ることが出来ました。
本当に何回も塗り直されている話なのに、2時間ちょっと目を離せませんでした。市川崑監督万歳!
たそがれ清兵衛は、山田洋次監督による映画で、2002年に公開されました。(もう10年前!!)
出演者は以下の通り。
真田広之(井口清兵衛)、伊藤未希(井口萱野)、橋口恵莉奈(井口以登)、草村礼子(井口きぬ)、丹波哲郎(井口藤左衛門)、神戸浩(直太)、岸惠子(晩年の以登)、宮沢りえ(飯沼朋江)、吹越満(飯沼倫之丞)、深浦加奈子(飯沼八重)、大杉漣(甲田豊太郎)、田中泯(余吾善右衛門)、小林稔侍(久坂長兵衛)、中村梅雀(寺内権兵衛)、嵐圭史(堀将監)、尾美としのり(大塚七十郎)、夏坂祐輝(服部玄蕃)、桜井センリ(藤左衛門の中間)、赤塚真人(矢崎)、佐藤正宏(坂口)、北山雅康(川並)、水野貴以(種)
音楽は富田勲。
藤沢周平原作の本作は、幕末の江戸や京都などの周辺の出来事ではなく、山形県の庄内地方~庄内藩(原作・映画では海坂藩)を舞台とした歴史ではなく時代劇です。資料に乏しい佐幕派の小藩を舞台の小説を原作としていて、映画化するまでの構想も長期にわたったとか・・・・。先日のICHIに続き、近年の時代劇を見たのですが、こちらの映画は私好みの静寂と間があり(近年の映画は音楽や台詞まわしなど五月蠅く感じることも)、とても共感を持ちながら見ることが出来ました。
撮影は山形県庄内地方、映画村や周辺地域で撮影されている場面も多く、日本の原風景が数多く残る山形ならではの美しさが印象に残りました。普段よく見かける風景もスクリーンを通してみると、より美しく感じて、この場所で生活しているのを誇らしく思います。(私は庄内には住んでいませんが)
私は主に昭和の50年代位までの時代劇が好きですが、こういう映画なら何回でも見たいです。
2008年10月25日に公開された日本映画。映倫PG12指定。
出演者は以下の通り。
綾瀬はるか、柏幸奈 木村彩由実(子供時代)(市)、大沢たかお、千葉一磨(子供時代)(藤平十馬)、中村獅童 (万鬼)、窪塚洋介(虎次)、柄本明(長兵衛)、竹内力(伊蔵)、利重剛(喜八)、佐田真由美(美津)、島綾佑(小太郎)、杉本哲太(盲目の男)、横山めぐみ(藤平十馬の母)、渡辺えり(お浜)、並樹史朗(片岡)、虎牙光揮(邪光)、河野うさぎ(市の母)、沖原一生(丑寅)、斎藤歩、山下徹大、増本庄一郎、土屋久美子、佐野泰臣、中野裕斗
音楽 リサ・ジェラルド、マイケル・エドワーズ
原作者は子母沢寛。勝新太郎の代表作の『座頭市』のリメイク版で、市の役が女性になっています。どうしても勝新太郎のイメージが強いので、リメイクするには相当な覚悟が必要で、今回は女優の綾瀬はるかさんを起用することで、新しさを吹き込もうとしたのでしょう。フィルムの時代で映画全盛時代の映像から比べると、なかなか細かいリアリティまでは(もともと盲目で居合いの達人という設定事態が不自然なのですが)表現が難しいようです。殺陣は、高速カメラの映像で血しぶきなどが飛び散るシーンなどは、かっこいいのですが・・・・・。
ただ人気女優を起用して、有名な話をリメイクしただけの映画と思って見始めましたが、2時間があっという間に過ぎましたので、きっと面白かったのでしょう。これも現代の時代劇の一つの方向性ですかね。
1945年に東宝により製作された日本の映画。戦中から企画され撮影されたのですが、検閲でひっかかり、GHQの力によって1952年に公開されました。
出演者は以下の通り。
大河内傳次郎(弁慶)、藤田進(富樫)、榎本健一(強力)、森雅之(亀井)、志村喬(片岡)、河野秋武(伊勢)、小杉義男(駿河)、横尾泥海男(常陸坊)、仁科周芳・十代目岩井半四郎(義経)、久松保夫(梶原の使者)、清川荘司(富樫の使者)
音楽は服部正。
なかなか夏がどっかに行ってくれませんね。午前中のお仕事の後、冷たいお蕎麦でもと思い帰り際に色んなお店に寄りましたが、どこも定休日。まったく!魔の火曜日です。結局、コンビニの弁当になってしまいました。家に着いて、時間があるので映画でも見ようと選択したのが、この「虎の尾を踏む男達」。この映画を選択した理由は、少々ヴィオラの練習をしたかったので、黒澤映画にしては短い~約1時間の映画を選びました。
今年のNHK大河ドラマ「平清盛」の時代のすぐ後、平氏を滅ぼした源義経が鎌倉殿(頼朝)から疎まれ、追われる立場になりました。義経を守るは武蔵坊弁慶。関所で知恵を使い無事に義経一行を無事に通す~所謂「勧進帳」の場面を1時間にまとめたものです。戦争のため予算もフィルムもない時代に、大河内傳次郎演じる武蔵坊弁慶と強力で雇われた榎本健一~エノケンの演技でほとんど乗り切ってしまうと言う強引ながら、それで映画が成り立ってしまう役者の素晴らしさ!!この時代ならではの空気がそうさせるのでしょうね。またも素晴らしい映画に出会いました。
1965年の東宝映画です。
出演者は以下の通り。
三船敏郎(新出去定・赤ひげ)、加山雄三(保本登)、二木てるみ(おとよ)、山崎努(佐八)、団令子(お杉)、桑野みゆき(おなか)、根岸明美(おくに)、香川京子(狂女)、土屋嘉男(森半太夫)、江原達怡(津川玄三)、東野英治郎(五平次)、頭師佳孝(長次)、杉村春子(娼家の女主人・きん)、柳永二郎(利兵衛・狂女の父)、三井弘次(平吉)、藤原釜足(六助)、志村喬(和泉屋徳兵衛)、笠智衆(登の父)、田中絹代(登の母)、西村晃(家老)、千葉信男(松平壱岐)、内藤洋子(まさえ)、三津田健(天野源伯・まさえの父)、藤山陽子(ちぐさ・まさえの姉)、風見章子(まさえの母)、七尾伶子(賄のおばさん・おとく)、辻伊万里(賄いのおばさん2・おかつ)、野村昭子(賄いのおばさん3・おふく)、三戸部スエ(賄いのおばさん4・おたけ)、左卜全(入所患者)、渡辺篤(入所患者2)、大久保正信(長次の父)、菅井きん(長次の母)、佐田豊(長屋の住人)、沢村いき雄(長屋の住人2)、小川安三(小者・竹造)、常田富士男(地廻り)、大木正司(地廻り2)、広瀬正一(地廻り3)、田中浩(地廻り4)、久世竜(地廻り5)
音楽は、佐藤勝。
猛暑が続きますが、朝晩はずいぶんと涼しくなってきました。1日の気温差が大きいので、体調を崩さないように注意しています。今日は、久しぶりに時間があったので、黒澤映画を見ました。
山本周五郎の小説『赤ひげ診療譚』が原作ですが、黒澤独特の世界観の中で舞台が進みます。加山雄三演じる若い医師が、三船俊郎のいる小石川養成所に来て、最初は逃げだそうとするのですが、周りの人間ドラマに接している内に、人間として成長を見せ、小石川養成所の医師として働くようになります。
この映画での佐藤勝の音楽は、テーマとして使われている音楽が J.ブラームスの交響曲第1番の第4楽章のテーマのようであり、途中の陽気な場面での音楽もF.J.ハイドンの交響曲第94番「驚愕」の第2楽章のようであり、興味深く聴かせてもらいました。本当に良い映画でしたよ。
出演者は以下の通り。
夏八木勲(仙石隼人)、宮園純子(仙石織江)、 里見浩太朗(三田村健四郎)、汐路章(市橋弥次郎)、唐沢民賢(藤堂幾馬)、大川栄子(県ぬい)、西村晃(井戸大十郎)、南原宏治(榊原帯刀)、近藤正臣(伊奈喬之助)、穂高稔(阿部豊後守正由)、大友柳太朗(秋吉刑部)、菅貫太郎(松平斉厚)、佐藤慶(水野越前守)
音楽:伊福部昭
工藤栄一監督の「十一人の侍」は、伊福部昭の鼓が鳴り響く力ある音楽から映画が始まります。その音楽を聴いただけでただならぬ雰囲気の劇が始まるのを予感させられます。1967年なので、本当に最後の方の白黒シネマで、今見ても映像がきれいで、むしろ時代の凄みを感じさせられる映像に、すぐに心奪われてしまいます。
簡単にあらすじを書くと、館林藩主~松平斉厚の身勝手な振る舞いをたしなめた忍藩主~阿部正由がその場で斉厚に殺されてしまい、公儀に訴えるものの、将軍の弟である斉厚~ひいては徳川幕府の権威を守るために忍藩お取りつぶしの「下」が下る。赤穂浪士のように、忍藩の若者が脱藩して、斉厚の命を狙い成功して、忍藩をお取りつぶしから救うというアクション映画です。文章にしてしまうと単純なストーリーなのですが、役者達の人情表現が素晴らしく、全く飽きないで見ることが出来ます。
この名作をDVDにしないで放っておくのはもったいないと思います。
高橋英樹( 宮本武蔵)、田宮二郎(佐々木小次郎)、松坂慶子(お通)、倍賞美津子(朱実)、佐藤允(吉岡伝七郎)、細川俊之(吉岡清十郎)、笠智衆(沢庵)、石山健二郎(壬生源左衛門)、木村俊恵(お甲)、任田順好(お杉)、戸浦六宏(宍戸梅軒)、穂積隆信(祇園藤次)、加藤武(岩間角兵衛)、加藤嘉(長岡佐渡)、河野秋武(木村助九郎)、汐路章(研屋耕介)、谷村昌彦(佐助)、牧冬吉(木南加駕四郎)、浜畑賢吉(細川忠利)、仁科明子(お光)、有島一郎(小林太郎左衛門)、フランキー堺(本位田又八)、米倉斉加年(ナレーター)
音楽:鏑木創
ちょっとした息抜きには邦画、特に時代劇が最高です。江戸時代の剣豪~宮本武蔵を扱った映画は数多くありますが、この映画は吉川英治原作「宮本武蔵」を加藤泰監督、野村芳太郎&山下清泉の脚本で制作されました。
こういう昭和の時代劇はなかなかDVD化されないので、TVなどでチェックして見るしかないのですが、先日放送されたので録画しておいたのを見ました。148分の映画で、宮本武蔵の暴れん坊だった若い頃から武者修行をして、佐々木小次郎との巌流島の戦いまで描かれています。昭和の良いタッチが所々にあり、とても興味深く見ることが出来ましたが、ただ惜しいのは田宮次郎演じる佐々木小次郎の凄さを表すシーンが少なかったこと。宮本武蔵の精神的成長(苦悩を伴う)に時間をかけたため、何故?佐々木小次郎と剣を交えなくてはいけなかったか?最強の相手~佐々木小次郎の凄さはほとんど触れておらず、強気の佐々木小次郎があっけなく撲殺されてしまって映画は終わってしまいます。せめて、ツバメ返しとか長い剣を使って、素早く標的を倒すなどのシーンがあっても良かったのかも・・・・。
高橋英樹、フランキー堺、松坂慶子、倍賞美津子の好演が光りました。
NHK大河ドラマが始まってから今年で50年だそうで、今年は「平清盛」が放送されています。
日本史にもそう興味もない小学生の頃~77年に放送されたのが、この「花神」です。私は前年の「風と雲と虹と」から親父に付き合って、この大河ドラマを見始めていて、裏番組の「西遊記」などは、大河ドラマが終わってから最後の方だけちょろっと見れる感じで、友達との話も合わせていました。翌年の「黄金の日々」も含め、私が印象に残っている大河ドラマはこの3作品です。
生涯が資料乏しく謎に包まれている村田蔵六~のちの大村益次郎が主役のドラマなのですが、村田蔵六以外の人物の出番も多く、司馬遼太郎の小説「花神」、「世に棲む日日」、「十一番目の志士」、「峠」、「酔って候」の5作品を脚本化しただけあります。
ドラマのフィルムが総集編しか残っておらずに、全作品を見ることは出来ませんが、どうしても子供の頃に見た記憶をたどりたくて、総集編を購入しました。
子供の頃の刷り込みとは怖いもので、毎週のように聴いていたドラマのテーマ曲~林光作曲(山田一雄指揮NHK交響楽団)の演奏を聴いて、この頃から私は日本風な現代音楽を好きになっていったのだなぁ~と思いました。そして、幕末の数々のシーンでは、他のドラマで見たとしても、ここには丘があったはずだとか、川が流れていてとか、さも自分が経験したような場面が頭をめぐるのは、この「花神」というドラマの影響が強いんだと感じました。
中村梅之助さん演じる村田蔵六のイメージだけが強かったのですが、あらためてみて、浅丘ルリ子さん他の大役者さん達の若い頃の活躍が目立ちます。ちょい役ですが、好きな島田順司さんが出ていたのにも驚き。
何回見ても面白いドラマです。
今日記事にする「仇討」は、脚本家・橋本忍のオリジナル脚本を今井正監督が映画化した時代劇で、1964年に公開されました。DVD鑑賞のカテゴリーながら、この作品は過去にVHSで発売されたことはあったそうですが、DVD化はまだされておりません。
出演者は以下の通り。
中村錦之助(江崎新八-播州脇坂藩の下級武士)、 田村高廣(江崎重兵衛-新八の兄)、佐々木愛(江崎みち-新八の妹)、神山繁(奥野孫太夫-奏者番)、 丹波哲郎(奥野主馬-孫太夫の弟)、石立鉄男(奥野辰之助- 奥野家の末弟)、 加藤嘉(丹羽伝兵衛-孫太夫の伯父)、 三津田健(片貝頼母-国家老)、三島雅夫(小川光兵衛-目付)、田中春男(白木甚左衛門-目付配下)、信欣三(西田三郎兵衛-足軽一頭)、三田佳子(西田りつ- 新八の元許嫁。三郎兵衛の娘)、進藤英太郎(光悦-感応寺住職)、小沢昭一(小山左門-新八の友人)、蜷川幸雄(山口哲之進-辰之助の助太刀6名の1人。)
音楽:黛俊郎
ウィキペディアによるあらすじは、「些細な諍いから起きた決闘で上役を殺してしまった下級武士の姿を通し、封建社会における家名尊重の理不尽を描く。」とあります。
東映で配給された「仇討」の冒頭、黛俊郎作曲のテーマ曲が流れます。スタラヴィンスキーばりのかっこいい曲で、この曲は江橋新八を殺しに奥野主馬が感応寺のある山道を登るときにも流れてきて、緊迫した空気を盛り上げてくれます。
今では考えられないくらいの豪華キャストの面々で、映画の作りもその筋の力のあった方々の手によるものなのでしょう、日本映画の元気な頃の作品だとすぐにわかります。白黒映画なので、なかなかDVD化されないのだろうと思いますが、自分達の先輩日本人達がこのような映画を制作していた事は、誇りに思います。DVD化を切に願います。
本当に良い映画でした。(べたな文しか書けないので、申し訳ないです。)